月別: 2018年1月

『住宅医スクール2017』

一般社団法人住宅医協会主催の住宅医スクールを、富士会場にて、去年の7月から月に1回くらいのペースで受講しております。

1回の構成が、3講義+特別講義(事例発表など)と毎回90分×4コマで、朝から夕方まで、かなり内容や密度の濃い講習で、それを8回の講義を全て受けてやっと『修了生』となれ、実例発表などの実績を示す検定会審査を通ると『認定住宅医』として認められる。私も色々勉強はしておりますが、兎に角、ハードルが高いのですが、講師陣も、業界内で著名人ばかりで、自分がで現在知っている中で一番効果的で充実しているセミナーだと思っております。

英訳すると『ホームドクター』と言う言い方になると思いますが、住宅に関するお医者さんになる訳ですから、安易に慣れるはずは無いのですが残りの講義も頑張って受講したいと思います。

第一回目;住宅医概論
第二回目;構造1
第三回目;劣化、維持管理
第四回目;防腐防蟻・構造2
第五回目;防火・設備・高齢者
第六回目;温熱・省エネ
第七回目;契約・施策・温熱
第八回目;改修方法

  1. http://sapj.or.jp/

パッシブエアコンのすすめ

パッシブエアコンとは?

こんなことありませんか?寒い冬の日、リビングはぽかぽかなのに廊下に出るとブルブルふるえちゃう。暖房しているのに足元はスースー肌寒い。そんな住まいは心地いい住まいとは言えません。

パッシブエアコンとは、室内のどこにいても「心地いい」住まいを目指した、その名のとおり、「パッシブデザインの家」に「エアコン」を組み合わせた自然の力と科学の力を上手に取り入れた全館空調システムです。

住まいの温熱環境を科学する

冬の空気の流れ

パッシブエアコンによる暖房の特徴は、暖かい空気が足元から全館へ流れること。屋内全体がムラなく温められるので、足元が冷えてしまうこともなく、部屋ごとの温度差によるヒートショックの心配もありません。

夏の空気の流れ

夏はサラリとした涼風で高原のような心地よさを実現。
局所的な冷房でなく、冷たい空気を頭上から屋内へ均一に送ることで、最適な温熱環境を実現します。

パッシブエアコンの特徴

冬は床から、夏は天井から。全館空調で快適!

室外機は一台でOK!

エアコン本体は小屋裏設置で屋内スッキリ!

24時間稼働で室内の温度差を低減します

パッシブエアコンは電気代もお得

PVパネルプレゼントキャンペーン中!

2018年3月31日ご予約まで

パッシブエアコンとPVパネル(太陽光発電パネル、2,900W以上)をセットでご購入の方に、もれなくパッシブエアコンの年間電気代1/2相当分を発電できるPVパネルをプレゼントキャンペーン実施中です!

パッシブエアコンについて詳しくはこちらをご覧ください。

パッシブエアコン公式HP

『長期優良住宅点検』

先日のお話ですが、以前に『長期優良住宅』で建てて頂いたお施主様の所に、
5年経過の『住宅点検』に伺って来ました。

流れは、以下の通り

(アポイント日程調整)
①ヒアリング
②外観目視点検
③内装目視点検
④小屋裏点検
(ロフト天窓からの屋根点検)
⑤床下点検
⑥点検写真をテレビをお借りしてモニターを見ながら説明
(後日、報告書を郵送と、WEB管理システムに登録)

1年は、郵送ハガキにて御案内
3・5・10年は、、今回と同じ点検サービス
勿論、不具合は、都度対応
但し、5年は、防蟻保証が切れるので、再施工の推奨
10年は、外装のリフォームを少し早目に推奨
などの提案をさせて頂いております。

今回は、特に大きな問題は、勿論有りませんでしたが、
お施主様も各部位毎に、立会い頂き、
納得の行く点検業務となったのでは無いでしょうか。

建築というのは、建てて終わりでは有りません。適切な点検、メンテナンスなどの維持管理があって、初めて快適に末永く暮らせる事に繋がると思います。

今回のお施主様の点検は、5年後の10年点検になりますが、地域工務店として、
何か気になることがあれば、都度、気軽にお連絡頂ければと思っております。
放置されると、傷が大きく深くなる可能性もあるので、

『家守』として
『ホームドクター』として、

もっと日々精進していきたいと思います。

『木を活かした建築デザイン』

静岡県富士流域林業活性化センターさん主催の平成29年度講演会に設計二人と参加しました。沼津駅北口を出てすぐのプラザヴェルディ会場にも至る所に木質デザインが成されており、そのホールなどでも、地域の学生さんが勉強をしていたり、公共の会場など様々な活用がされており、自然の木が持つヒーリング効果なども普及してきているのでは無いかと感じました。

MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO の原田真宏さんのセミナーは、先ず、スタッフさんと山登りをする事を行なっているそうです。直接、自然に触れる事で得られる事が有るそうで、そこまで実践している事を聞けたのが、先ずは学びになりました。

作品紹介では…
①木の建築というのは皆が参加し、組み上げる事で、親しみを得る事が出来る事が多いそうです。地域の施設も、部分的にでも地域の方が建築に参加できる様になると、人が集まり易くなるコミュニティーになるのではないかと思われるそうで、お施主様参加型という工務店さんが居られる事もそんな事に繋がるのかなぁと実感しました。

②木を使うという行為のみでなく、木を模した建築と言う発想のものもありました。幹(皆が集う場所)があり、枝(各部屋)があり、人が寄り添い生きていく様を構想に反映された建物もあったそうで、コンセプトがとても為になりました。

③駿河湾が見える別荘建築の事例では、山林や地形が傾斜していたりして市街地に無い多種多様の自然を平らに造成してしまう事は、せっかくある環境をリセットしてしまう行為になるので、その地域に癒されにくるお施主様に対して意味を為さない別荘建築になるので、出来る限り、その自然を生かした建築を心掛けたそうです。それは、全く同感で、それが地域の工務店や設計士さんだから出来る事だと再認識しました。その他、外と内の境界を感じさせない事も、普段、自分も思っている事と同じで、とても共感出来ました。

④市街地での事例は、割と『領域』と言う言葉を耳にしました。建物をあえて2つに分ける事で、その間の敷地が自分の『領域』として意識が高まり、有効活用する意識が高まるそうです。大きな部屋より小さな空間の方が建築に近い関係性が有り、素材の良さを感じる事が出来き、豊かさを得る事になるそうです。

⑤構造を考え抜き、外周の壁など出来るだけ制約を受けない様にする吊り下げ方式にする事で鉄骨ではなく、敢えて木造で大空間を作ることに心掛けた事例も何点か拝見出来ました。鉄骨やコンクリートにない木構造の可能性を追求する拘りの話も聞けました。

⑥施設建築から、その地域の美しさを建築を通じて再認識出来る様になれば、嬉しさと成功を実感出来たそうです。

その他
木構造、木材を使用する、鉄骨やコンクリートではなく地域材を使う意味…
本日も沢山の学びや再確認を得られました。今後の建築に活かして行きたいと思います。