伊豆エコでは、伊豆の地に合った自然素材を使って家づくりをしています。
ただ、自然素材を使った家には、人それぞれの相性もあれば注意点もあるのです。
今回は、家づくりに自然素材を使う場合の注意点をご紹介します。
自然素材の家を建てるときの注意点
・こだわればこだわるほど費用が高くなりがち
住まいに利用する自然素材は、建材にこだわればこだわるほど値段が高くなってしまうことが注意点のひとつです。
材木ひとつをとっても、肌触りの柔らかい杉やヒノキと、木目のきれいなケヤキや楓とでは値段に大きな差が出てきます。一例として、同じ産地の杉でも節目があるかないかで1~2割も価格が変わってくるのです。
また、一般的には国産より輸入材木の方がリーズナブルですが、ものによっては海外製でも高い材木があります。同じ無垢材でも、ウォールナットやマホガニー、チークなどの輸入材木のほうが、国産杉の2~3倍もする商品だってあるのです。
塗り壁に関しても、漆喰なのかシラス壁なのか、それとも珪藻土なのかによって値段は大違いです。
比較的にリーズナブルなのが珪藻土ですが、一口に珪藻土といっても混ぜているものによっても価格が異なります。
珪藻土は、そのままでは固まらないため「結合材」といわれる物質を混ぜてから施工します。その結合材が、価格差を生む一因。安いものだと仕上がりの独特な風合いや調湿性を損ねる場合があるため、注意が必要です。
良質な自然素材は数や入手経路が限られているため、良いものを望むと材料費や輸送費など、どうしてもコストがかさんでしまいます。
・外観から内装まで自然素材にこだわるとかえって住みづらい
自然素材だからといって、何から何まで自然素材にした家が住みやすいとは限りません。
木材を多用する日本古来の住まいは構造上隙間ができやすく、工業製品を使った現代の住宅に比べると気密性や断熱性で劣る場合もあるからです。
また、自然素材は湿度でサイズが変わったり、湿気で腐食したりしやすいのもネック。そのため、日常的なお手入れも必要になってきます。
自然素材ではあるけど、住み始めてからのメンテナンスが大変な家が「住みやすい家」とはいえないでしょう。外観から内装まですべて自然素材の家にしてしまうと、かえって住みづらさを感じてしまうので、注意が必要です。
・工業製品と違って品質にばらつきがある
自然素材は天然のものなので、品質にばらつきがあります。
特に木は、芯に近い部分と外周部分とで強度や反りづらさが違いますし、断面に対して縦に切るのか横に切るのかによっても木目の見え方が大きく変わってしまうため、「同じ品質のものを大量に用意する」のが難しいのです。
「自然素材は使いたいけど、統一感を持たせたい」という要望を持っていると、材料費だけでかなり高額になるか、こだわりによっては実現不可能な場合もあります。
・自然素材の産地や品質によって土地に合わない場合も
まったく同じ種類の木でも、雨の多い場所で育ったものとほとんど雨の降らない場所で育ったものでは、成長の度合いや品質が違います。
自然素材は生まれ育った地域の気候に適応しているので、国産でもまったく違う場所で伐採した木材を使うと、腐食や劣化が思ったより早く進んでしまう可能性もあるのです。
最近では、「地産地消」という考えが家づくりにも浸透してきました。
その土地で育った木などの自然素材を使って建てた家は、気候風土にもなじみ、長持ちしやすいといったメリットがあります。
現代のように物流機能が発展していなかった昔の家は、それが当たり前でしたし、京都や奈良の寺院に代表される千年以上経ってもその土地にあり続ける建物なども、その地で育った建材を使っていることも長持ちする理由の一つなのです。
・自然素材には素材のクセがあるので業者選びは慎重に
2×4(ツーバイフォー)に代表される工業化・画一化された現代の家は、工場で生産された部材を現場に運び組み立てるシンプルなつくりです。
このため短工期で施工でき、価格もリーズナブルなのが特徴でしょう。
一方で自然素材の家に使われる建材は、見た目は同じでも性質の異なる部材が多々あります。一つひとつの性質を、大工や左官などの職人が、これまでの経験やノウハウで見分けながら建てていくため、簡単に施工できるものではありません。
たとえば、大工は木目を見極めたり、寒暖や湿度差による伸び縮みを予想したりしながら構造部を組み立てていきます。
左官は、下地を何度も丁寧に塗ったうえで珪藻土の土壁を仕上げていきます。仕上がりは、左官の腕に大きく左右されるのです。
こうした手間暇がかかることも、自然素材の家の値段が高くなる理由の一因でもあります。
自然素材の家は、画一的な家づくりしかしたことのない業者では建てられません。たとえ建てられたとしても、実績がなければ長く安心して住める家になるとは限りません。
自然素材の家を建てる際には、実績や経験などをしっかり見極めたうえで業者選びをすることが大切なのです。
伊豆で自然素材の家を考える人に伊豆エコの家をおすすめする理由
伊豆エコでは、自然素材をふんだんに使った家づくりについて、豊富な実績があります。長年の経験から厳選した素材のみを採用することで、自然素材が抱えるデメリットを払拭した住まいをご提供しています。
具体的に、伊豆エコが建てる自然素材の家の特徴を紹介しましょう。
・高品質な地元静岡のブランド木材を使用している
伊豆エコが建てる家に使われる木材は、地元・静岡の富士山麓で伐採された「富士山檜輝」を使用しています。
富士山檜輝は「しずおか優良木材」にも認定されている国産のヒノキで、全国でもわずか13社しか取り扱いのないブランド木材です。
静岡の清涼温暖な気候と、富士山麓の火山灰土壌、そして徹底した管理体制のもとで育った富士山檜輝は、年輪幅が密で高い強度と美しさが持ち味。香りが豊かで滑らかな質感も、特徴です。
製材する際には、木材1本1本の品質や強度をこまかくチェックしているため、自然素材にありがちな品質のばらつきや土地との相性で悩む心配もありません。
なお、一定以上の割合で富士山檜輝を使うと静岡県から補助金をもらえる点も魅力です。
・板壁ではなく国産の塗り壁を採用している
天井も木、床も木、壁も木だと、かえって圧迫感が生まれます。
しかし、伊豆エコでは板壁ではなく塗り壁を採用することで、内装すべてを自然素材でまとめつつ快適な空間を実現します。
塗り壁には、高寿命で脱臭作用・調湿作用に優れた国産の「高千穂シラス」を採用しています。シラスは南九州一帯に広がる火山噴出物で、珪酸や酸化アルミニウムを豊富に含んでいます。
複雑な構造をしているため、調湿性や消臭性に長けている点も高千穂シラスの特徴。
シラスは湿度が上がると余分な湿気を吸収し、湿度が下がると湿気を放出する、優れた調湿機能を持っています。
また、消臭機能にも優れ、タバコやペットのニオイはもちろん、家具や建材から放出されたホルムアルデヒドなどの化学物質もしっかり吸着。一度吸着した物質ははがれず、空気清浄機がなくてもきれいな空気を保ち続けます。
なお伊豆エコでは、高千穂シラスのなかでも、豊かな風合いと安らぎ感が特徴の「薩摩中霧島壁」を使用。化学物質を一切含まず、100%天然成分の壁材で仕上げます。
・伊豆エコでは自然素材と工業製品の良いところ取りをしている
内装に良質な自然素材を使う一方、屋根や外壁には高断熱で費用も安いガルバリウム鋼板を使っていることも、伊豆エコが建てる家の特徴です。
ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛を主成分とする鋼板で、耐熱性だけでなく耐食性や加工性などにも優れています。特に、サビにくい耐久性が特徴で、海沿いで塩害の影響を受けやすい地域にも有効。対応年数も10~20年と、トタンよりも長寿命です。
自然素材と工業製品を上手に組み合わせることで、コストが高く手入れも大変な自然素材のデメリットをうまく緩和しています。
まとめ
自然素材を使った住まいに憧れる人は多いですが、自然素材を多用すれば住みやすい家になるわけではありません。
伊豆の地に合わせて自然素材を厳選した、住み心地の良い家づくりに興味のある方は、ぜひ一度、伊豆エコへお問い合わせください。