伊豆エコでは、省エネかつエコな空調システムであるOMソーラーの設置をおすすめしています。また、OMソーラー株式会社が販売しているOMソーラーの弱点を克服し、より冷房能力を高めた冷暖房システム「OMX」もご提供しています。
今回は、OMXの魅力やOMソーラーとの違い、OMXのメリットなどを詳しくお伝えします。
OMXとは?
OMXは、太陽熱利用・熱交換・ヒートポンプ・給湯器を組み合わせた全館型の空調設備です。
四季のある日本で1年中快適に過ごすためには、冷房と暖房の両方を使用する必要があります。特に、夏場は日中の気温が40度を越える日もあるため、外の暑さをやわらげることのできる強力な冷房は必須といって良いでしょう。
従来のOMソーラーには、太陽熱による暖房機能しか備えておらず、空冷力はありません。
そこで、OMソーラーを提供している企業が冷房機能を備えたシステムとして開発したのが、OMXです。
OMソーラーで培った太陽光の利用技術に加えて、省エネ効率の高いヒートポンプを利用することで、24時間体制の空調管理を実現しています。
OMXの運転モード
OMXは、時間や天候、季節によって運転モードを変えることで、1年を通して快適な室内環境を保ちます。
OMXの運転モードは、次の4つがあります。
・太陽熱を使った暖房
冬の晴れた日は、太陽熱を使って室内を暖めます。
屋根の熱を小屋裏に設置した室内ユニットで室内に循環させることで、家全体を暖めます。なお給湯については、このモードではヒートポンプ(OMX室外ユニット)を使います。
・ヒートポンプを利用した暖房
夜間や雨の日は、ヒートポンプ(OMX室外ユニット)で部屋を暖めます。
室外に設置したOMX室外ユニットは冷暖房や給湯の役割を果たす便利な設備です。
・ヒートポンプ冷房と廃熱利用給湯
夏場は、ヒートポンプで部屋を涼しく保ち、室内の暖かい空気を熱交換して屋根から排出します。
また、室外機(OMX室外ユニット)で生じる熱を使って湯を沸かす給湯機能は、環境にもやさしい優れものです。
・熱交換換気のみ
春や秋など室内が快適な温度で保たれているときや、夜から朝にかけて気温が下がっていくときは、熱交換換気のみを作動。室温を常に一定の温度で保ち続けます。
OMXはOMソーラーと何が違うのか?
・OMソーラーとの違い:全館冷房を利用できる
従来のOMソーラーは、太陽光で温めた空気を循環させることでじわじわと家を温め続ける装置です。外気で暑くなった室温を外に排出することはできますが、直接的な冷房能力はありません。
これに対しOMXには、冷風と温風を生み出せるエアコンがついているので、季節や天候に関係なく冷暖房を利用可能です。ヒートポンプを使って冷やした空気をダクト経由で家中に届けられるため、全館冷房にも対応しています。
夏の暑さが苦手な方は、冷房能力の高いOMXを選んだ方が良いでしょう。
・OMソーラーとの違い:天候に関係なく冷暖房を利用可能
OMソーラーの弱点は、基本的に晴天が続かないと暖房機能を活用できないことです。
夜間や曇りの日、雨や雪などが降っていると、冬場室温を十分に上げられない可能性があります。
その点、OMXは空気を冷やしたり温めたりする装置であるヒートポンプがついているので、夜でも曇っていても冷暖房を利用可能。
また、冷房の排熱を利用してお湯を温める給湯機能も搭載しています。
OMXのメリット
・OMXなら1年中快適な室温をキープできる
OMXを導入すると、夏場は27℃を上限、冬場は18℃を下限にして、自動的に室温を保ってくれるので、1年中過ごしやすくなります。
1日を通しても、18℃から27℃の間で室温を保てるように設定が可能です。
通常は、外気温にあわせて朝晩は涼しく昼間は暖かくなりますが、室温の幅や時間帯の設定変更もできるので、ライフスタイルにあわせて快適な室内環境をつくることができます。
OMXは一般的なエアコンと同じくヒートポンプ方式を採用していますが、エアコンのように固定された送風口はありません。OMXは、まず床や壁を冷やし、それから室内の空気を冷やしていく仕組みになっています。
このため、場所によって冷たい風を浴び続けたり、足元だけが冷えるといった温度のムラが生じたりすることもなく、部屋全体をやさしく冷やしてくれます。
・OMXを活用して冷房病(クーラー病)を防ぐ
エアコンの効いた部屋で長時間過ごすと、冷房病(クーラー病)の心配があります。
エアコンの冷風で風邪をひくといった経験をされた方も多いかと思いますが、それ以外にもエアコンが原因で体調不良になることもあります。
夏になると、体内の熱を放出させるために毛細血管が広がり、汗をかきやすくなりますが、そんな状態で冷房の効いた室内に長時間いると、体が熱を放出し過ぎて体調を崩しやすくなります。
また、外との気温差によって自律神経のバランスを崩し、冷え性や肩こり、頭痛、だるさなどの症状を引き起こしやすくなります。
OMXなら、こうした問題も起きません。エアコンの冷風で風邪などの体調を壊すリスクも抑えられますし、エアコンが苦手な方でも快適に過ごすことができるでしょう。
・OMXは温度を控えめに設定しても快適
OMXは、体感温度でも違いを感じられるシステムです。
一般的に体で感じる温度は、室温だけでなく風の強さや、床・壁の表面温度によっても変わってきます。
OMXの冷暖房システムは無風で、床や壁から温めたり冷やしたりするので、エアコンよりも温度を控えめに設定しても快適に過ごせます。
また全館冷房・全館暖房で、部屋と部屋の温度差から心臓発作などを起こしてしまう「ヒートショック減少」を心配しなくて良いのもメリットです。
さらに、換気機能もついており、室温を維持しながら室内の汚れた空気だけを外に排出できます。
・省エネ性能が高く維持費が安い
OMXの省エネ率は、平均55%。年間の消費電力を半分程度に抑えられるので、月々の電気代も安いです。
排熱を利用して常時370Lのお湯を沸かせるため、毎日入浴してもお金があまりかかりません。
一戸建ての維持費を抑えつつ、快適な住環境を実現したい場合は、OMXを検討しましょう。
・室外機が1台で良いのでデザインの邪魔にならない
OMXは、壁掛けのエアコンを設置する必要がなく、1台の装置で家中の冷暖房を管理できます。
室外機(OMX室外ユニット)も1台で十分。給湯についても、OMX室外ユニットが管理します。一般的なエアコンと違って、空調設備がデザインの邪魔になりません。
・環境にもやさしい
エアコンを使うより、OMXは消費電力を減らせることから、環境にもやさしいといえます。
環境省は、CO2などの温室効果ガスの排出量を2050年には80%削減、今世紀末にはほぼゼロにすることを掲げています。
エアコンの省エネ性能は、以前に比べればかなり上がってはいるものの、消費電力でみると家庭内で上位にある設備です。
OMXは、自然熱を上手に活用し、快適な室内環境をつくる省エネ設備。
エアコンと比べて平均で55%の省エネを達成できることからも、CO2などの温室効果ガスの排出量削減にも大きく貢献しますので、環境にもやさしい設備でもあるのです。
まとめ
低コストで1年中快適に過ごせるOMXは、OMソーラーの上位版。
OMソーラーの弱点だけでなく、エアコンの弱点をも克服したシステムで、お財布にも体にも、そして環境にもやさしい設備です。
OMXが今後ますます普及すれば、地球温暖化対策にも貢献してくれることでしょう。
夏の暑さが苦手な人、天候や気温に関係なく過ごしやすい家をお求めなら、ぜひ一度、伊豆エコへご相談ください。