月別: 2019年4月

パッシブデザインの魅力!住宅にも住人にも優しい「通風」にこだわる家

伊豆エコの家でも採用している「パッシブデザイン」は、太陽光や風などの自然エネルギーを使って、快適な生活を実現する住まいの工夫です。

パッシブデザインのメリットは、居心地の良さだけではありません。
たとえば「通風」。間取りや窓の位置・大きさなどを工夫して風通しの良い室内空間をつくることで、冷暖房費の節約や、環境にやさしい住まいを実現できることもパッシブデザインのメリットです。

また、そこに住む人の健康に配慮していることもメリットの一つ。
風通しの悪い家は湿気をため込みやすくなります。湿気の高いじめじめとした空間は不快に感じさせるだけでなく、カビが繁殖しやすくなり、住んでいる人の健康を損ねたり、構造部を朽腐させ建物の寿命を縮めたりと、人や建物の状態に大きな影響を与えることもあります。

こうした問題点を解決する家づくりも、パッシブデザインの特徴。
パッシブデザインは、通風にこだわって住宅を長持ちさせる「湿気対策」でもあるのです。

今回は、住宅の寿命を左右する湿気と通風の関係や、通風にこだわったパッシブデザインの魅力をご紹介します。

自然素材を使った健康住宅。何もしないと「湿気」に弱い

・家の中がじめじめしていると内装や基礎が劣化する

湿気は、住宅を劣化させる大きな原因の一つです。
家の中がじめじめしていると、湿気から結露が生まれ、カビが生えて木材を腐らせてしまいます。

特に怖いのが、目には見えない壁の中や基礎といった住宅内部の腐食。
どれだけ高品質な自然素材を使っていても、家を支える木材が腐ってしまえば住宅は長持ちしないのです。

・過剰な湿気はシロアリ被害を招くことも

湿気の問題点として、忘れてはならないのがシロアリ被害。

シロアリは、日本全国で活動し、餌や巣作りに向いた環境を見つけると家の地下やちょっとした隙間から住宅内に侵入して木材を食い荒らす害虫です。

そんなシロアリは腐った木材を好んで食べるため、過剰な湿気を放置していると、気付かない間に基礎や壁の内側をスカスカにされてしまいます。

・通風にこだわると家は長持ちする

湿気や結露による被害を防ぐもっとも効果的な方法は、換気です。

湿気や結露、結露によるカビの繁殖は、風通しが悪く空気のよどみやすい場所に発生します。
逆にいえば、通風さえ確保されていれば湿気・結露・カビによる被害の大部分を防ぐことができるのです。

ただ、換気をするために毎日家中の扉を開け放つというのは現実的ではありません。
冬場はあまり窓を開けたくないでしょうし、防犯の点からも良いとはいえないでしょう。それに、基礎部分にも換気は必要です。

だからこそ、家を建てるときは、意識しなくても室内を換気できる通風にこだわった住宅を選ぶ必要があります。

通風にこだわる家は人にもメリットが

通風の良い家は、そこに住む人にも快適で健康的に過ごせるといったメリットがあります。

・気持ち良く快適に過ごせる家になる

風通しが良い家は、何よりも快適に過ごせるのが一番のメリットでしょう。
春は新緑のさわやかな風が吹き込み、秋も気持ち良いそよ風が室内環境を快適にしてくれます。さわやかな風や涼しい風が室内に吹き込むだけでも、心地良く感じることでしょう。

とりわけ夏の朝晩は、自然風が冷房の代わりになってエアコン要らずの暮らしも期待できそうです。

また冬は、インフルエンザなどの病気を予防するうえでも、こまめな換気が必要といわれます。冷たい風が吹き込むので、窓を長時間開放したくない時期でも、パッシブデザインの家なら通風が良く短時間で換気を済ませられる点も、メリットの一つでしょう。

・カビのもたらす悪影響をなくせる

通風が悪く湿気の多い家は、カビが繁殖しやすくなります。
そのカビの胞子が、空調の風によって室内に充満すると、人の体に入り込みアレルギーなどの病気をもたらす場合があります。特に、免疫力の低い赤ちゃんや小さなお子さん、ご高齢の方には室内のカビによって重い病気をもたらすリスクもあるのです。

通風の良い家だと、湿気がたまりにくく適度な湿度を保てますから、病期の根源となるカビの繁殖を抑えられます。アレルギーなどの病気になる心配も少なくなりますし、子どもから高齢者まで健康的に過ごせる空間をつくりやすくなるのです。

・通風の良い家は電気代の節約にもつながる

心地良い自然風を生かしたパッシブデザインの家で暮らせば、エアコンなどの空調を使う機会が少なくなります。電気代も抑えられ、省エネで環境にも良いといったメリットもあります。

冷房の効いた空間で長時間過ごすと、風邪をひくなど体調を崩す場合もあります。
自然風が吹き込むパッシブデザインの家なら、室内が冷め過ぎることもないので、体調不良になるリスクも抑えられるでしょう。

パッシブデザインが快適な通風を実現できる理由

・りんご型平面を採用しているため通風が遮られない

パッシブデザインの間取りは、部屋をたくさん作って壁や廊下で区切る「ぶどう型平面」ではなく、ひとつの大空間を共有する「りんご型平面」であることが特徴の一つです。

ぶどう型平面の家と違って、大空間の通風を確保するだけで家全体を換気できます。

また、家全体の室温を一定に維持する構造なので、部屋ごとの温度差で結露が発生する心配もありません。

・風向きに合わせたウィンドキャッチャーで効率的な換気を手助け

伊豆エコのパッシブデザインでは、地域や季節ごとに異なる風向きを分析して、効率良く自然風を家の中へ呼び込めるように「ウィンドキャッチャー」を設置しています。

ウィンドキャッチャーとは、文字通り 「風をつかまえる」ための工夫です。風は、壁や窓などにぶつかっても、前に進むという性質があります。この性質を利用して、風向きにあわせてすべり出しの窓を開口したり、袖壁を設けたりすることで、窓や壁にぶつかった風を部屋の中に取り込めるよう設計しています。

このように、一般的な住宅と違い、自然のエネルギーを効率良く利用して換気できるのが、パッシブデザインの強みです。生活しているだけで、ある程度、換気することができます。

・位置や大きさまで考慮した窓の設計で住宅内の通風をデザイン

最適な通風を実現するため、住宅内にある窓の位置や大きさまでこだわって通風をデザインしているのがパッシブデザインの特徴です。

さらに伊豆エコでは、ただ単に風が良く吹く方向に合わせて窓を設置したり、りんご型平面で広い空間を確保したりするだけでなく、吹き抜けや高窓を使って上下の通風も確保しています。

湿気を含んだ温かい空気が天井付近に溜まることを考えて、より効率的に換気できるよう工夫しているのです。

まとめ

パッシブデザインを採用した家で通風を考える際には、「卓越風向」「立体通風」「高窓」「ウィンドキャッチャー」という4つのキーワードが重要とされます。

その土地の風向きを考慮して風通しの良い間取りの設計はもちろん、自然風を取り込むために、デザイン面も含めさまざまな工夫を凝らして家づくりをしているのが、パッシブデザインの家です。

そして、パッシブデザインは「住まいの健康」「住む人の健康」にも貢献し、末永く安心して暮らせる日々をサポートしてくれます。

自然素材を使った健康住宅を長持ちさせるために、通風にこだわった家を選びましょう。
風通しに配慮した長寿命の住宅について詳しく聞きたい方は、ぜひ一度伊豆エコまでお問い合わせください。

高断熱の家に住むと健康になる!?「有病率」と断熱性の関係とは

現代の家は、優れた断熱性能を持っていることが当たり前になっています。
断熱性の高い家は、一年を通して快適な室温に保ち続け、エアコンの稼働率を下げることで節電や環境負荷の低減にも貢献しています。

家計にも環境にもやさしい断熱性の高い家。それだけでなく、人間の体にやさしい点も、特徴の一つです。実は、断熱性の高い家を選ぶと、病気になるリスクを下げられるといったメリットもあるのです。

「高断熱の家に住めば健康になる」といわれても、すぐには納得できない人もいるでしょう。
そこで今回は、有病率と断熱性の関係から、高断熱の家を選ぶと健康的な暮らしが送れる理由について解説していきます。

有病率って何?

有病率とは、「何らかの病気になっている人の割合」のことです。
計算方法は単純で、「集団内で病気になっている人の数」を「集団の人数」で割って求めます。

普段目にする機会のない専門用語ですが、有病率と住宅の断熱性に関連性があるかどうかは、国際的にも注目されているテーマの一つです。

たとえば、ニュージーランドでは「断熱改修をした家とそうでない家で暮らした場合、住民の健康状態にどの程度差が出るのか」について調査されています。

その結果、断熱不足が健康に悪影響を与えるという調査が報告され、高断熱高気密な家づくりが推進されるようになっています。

こうした調査は、日本でも行われており、住宅の断熱性能が高くなると有病率が下がることがわかっているのです。

データから見る高断熱住宅の意外なメリットとは

・断熱性能の高い家に住むと高血圧のリスクが下がる

住宅の断熱性と健康の関連性について、慶應義塾大学の伊香賀俊治教授は「室温がもたらす血圧への影響」に関する調査研究を行いました。対象としたのは高知県と山口県に住んでいる約200人の方です。

これによると、「リビングの室温が10℃低くなると血圧が平均4.3mmHg高くなる」という結果になり、断熱性の低い寒い家で生活していると、それだけで高血圧のリスクが上がってしまうことがわかりました。

医学的に見ても、人間の体は寒くなると体温を逃さないよう血管が収縮する作用があります。血管が収縮すれば、血圧が上がりやすくなるので、断熱性の低い家に住んでいると高血圧のリスクが高まることも納得できるでしょう。

さらに、この調査では住民が高齢であるほど、室温と血圧の影響が大きくなることも指摘されています。

調査研究によると、40歳未満の方では室温による血圧の差はほとんどみられませんでしたが、40代以上になると影響を受ける人が増えていき、血圧も5mmHg弱ほど高くなりました。
さらに70代以上の方は、7mmHg以上も高くなり、高齢の方ほど影響を受けやすいという調査結果が出たのです。

最近では、家の中の急な温度変化で心筋梗塞や脳こうそくのリスクが高まる「ヒートショック」による事故が問題視されています。断熱性の高い家は、部屋ごとの温度差が生じにくいため、ヒートショックも防げることもメリットのひとつなのです。

高齢になってから家を建て替えるのは大変です。健康リスクを考えると、最初から断熱性能の高い家に住む方が賢い選択といえるでしょう。

(※1)KAKEN:科学研究費助成事業データベース:健康維持便益を統合した低炭素型居住環境評価システムの開発
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-23246102/23246102seika.pdf

・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎の有病率も改善

2011年に発表された、健康と住まいの断熱性に関する調査をご紹介します。(※2)

こちらの調査は、特に断熱対策をしていない一戸建てから、国が定めるエネルギー基準をクリアした高断熱住宅へ引っ越した、全国1万人の方を対象に行われたアンケートです。

アンケートの内容は、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、気管支喘息などの疾病がある方に、引っ越し前と引っ越し後で変化があったかを質問しています。

調査の結果、高断熱住宅へ引っ越し後、さまざまな有病率が改善されていることがわかりました。

たとえば、アレルギー性鼻炎は「27%」も改善、アレルギー性結膜炎の有病率も「33%」が改善、さらにアトピー性皮膚炎は「59%」改善、気管支喘息は「70%」も改善したという調査結果が出たのです。

高気密・高断熱の家は、そのままだと外の空気を取り入れにくいため、高性能な換気システムを備えているケースが大半です。
最新の換気システムは、アレルギーの原因となるほこりや花粉なども除去して取り入れますので、室内の空気をきれいな状態に保ちやすくなります。このため、アレルギー物質に起因する有病率も、大きく改善したと考えられるのです。

(※2)J-STAGE:健康維持がもたらす間接的便益(NEB)を考慮した住宅断熱の投資評価
https://www.jstage.jst.go.jp/article/aije/76/666/76_666_735/_pdf

・その他6つの疾患に関する有病率も改善

上記のアンケートでは、アレルギー物質が直接関連しない疾病についても調査されています。(※2)

結果からいうと、以下6つの病気すべてで有病率が改善しています(括弧内の数値は改善率を示します)。

・高血圧性疾患(33%)
・関節炎(68%)
・肺炎(62%)
・糖尿病(71%)
・心疾患(81%)
・脳血管疾患(84%)

断熱性能の高い家で暮らすと、高血圧になるリスクが抑えられる点については先述の通りです。高血圧性疾患が改善されることはもちろんですが、その影響からか、心疾患や脳血管疾患などの有病率改善にもつながっているのではないかとみられます。

その他の疾病に関しては、さまざまな要因があると想定されますが、いずれにせよ断熱性能の高い住宅で生活すると、病気のリスクが下がるという結果になったのです。

・病気になるリスクが下がれば将来の医療費も節約できる

断熱性の高い家で暮らすと、冷暖房費を削減できることは以前からいわれていますが、上述の通り病気になるリスクも減ることから医療費も節約できますし、また病気になったことで被る経済損失を抑えることにもつながります。

先ほど紹介した「健康と住まいの断熱性に関する調査」では、こうした観点から具体的に削減できる金額についても算出しています。

たとえば、年収が約450万円の中所得世帯が、高断熱住宅に住んで健康で居続けた場合、年間約2万7,000円分の損失を抑えられると算出されました。(※2)

この計算では、健康保険による自己負担率を3割として算出されていますが、社会的な負担を加味すると1世帯あたり約5万9,000円の便益をもたらすという結果になっています。

少子高齢化が進み、国民一人あたりの医療費負担は、年々増加することが見込まれています。
少し古いデータですが、2009年の一世帯あたりの年間医療費は約67万円でした。
高断熱の家に住むことで、健康維持の便益が年間約5万9,000円もたらすとすれば、医療費負担の軽減など社会的にも大きく貢献すると考えられるでしょう。

まとめ

高断熱住宅に住むと、さまざまな病気の有病率を下げられることがわかりました。

人生100年時代の現代日本では、健康はいくらお金を積んでも手に入らない貴重な財産です。

高齢になればなるほど室温の低さと健康リスクの関連性は大きくなるため、将来のことを考えるなら、断熱性の高い家を建て暮らした方が、末永く元気に暮らせることでしょう。

病気になりにくい健康住宅について知りたい方は、伊豆エコまでお問い合わせください。

自然素材を使って家を建てるときの注意点とは

伊豆エコでは、伊豆の地に合った自然素材を使って家づくりをしています。
ただ、自然素材を使った家には、人それぞれの相性もあれば注意点もあるのです。

今回は、家づくりに自然素材を使う場合の注意点をご紹介します。

自然素材の家を建てるときの注意点

・こだわればこだわるほど費用が高くなりがち

住まいに利用する自然素材は、建材にこだわればこだわるほど値段が高くなってしまうことが注意点のひとつです。

材木ひとつをとっても、肌触りの柔らかい杉やヒノキと、木目のきれいなケヤキや楓とでは値段に大きな差が出てきます。一例として、同じ産地の杉でも節目があるかないかで1~2割も価格が変わってくるのです。

また、一般的には国産より輸入材木の方がリーズナブルですが、ものによっては海外製でも高い材木があります。同じ無垢材でも、ウォールナットやマホガニー、チークなどの輸入材木のほうが、国産杉の2~3倍もする商品だってあるのです。

塗り壁に関しても、漆喰なのかシラス壁なのか、それとも珪藻土なのかによって値段は大違いです。

比較的にリーズナブルなのが珪藻土ですが、一口に珪藻土といっても混ぜているものによっても価格が異なります。
珪藻土は、そのままでは固まらないため「結合材」といわれる物質を混ぜてから施工します。その結合材が、価格差を生む一因。安いものだと仕上がりの独特な風合いや調湿性を損ねる場合があるため、注意が必要です。

良質な自然素材は数や入手経路が限られているため、良いものを望むと材料費や輸送費など、どうしてもコストがかさんでしまいます。

・外観から内装まで自然素材にこだわるとかえって住みづらい

自然素材だからといって、何から何まで自然素材にした家が住みやすいとは限りません。

木材を多用する日本古来の住まいは構造上隙間ができやすく、工業製品を使った現代の住宅に比べると気密性や断熱性で劣る場合もあるからです。

また、自然素材は湿度でサイズが変わったり、湿気で腐食したりしやすいのもネック。そのため、日常的なお手入れも必要になってきます。

自然素材ではあるけど、住み始めてからのメンテナンスが大変な家が「住みやすい家」とはいえないでしょう。外観から内装まですべて自然素材の家にしてしまうと、かえって住みづらさを感じてしまうので、注意が必要です。

・工業製品と違って品質にばらつきがある

自然素材は天然のものなので、品質にばらつきがあります。
特に木は、芯に近い部分と外周部分とで強度や反りづらさが違いますし、断面に対して縦に切るのか横に切るのかによっても木目の見え方が大きく変わってしまうため、「同じ品質のものを大量に用意する」のが難しいのです。

「自然素材は使いたいけど、統一感を持たせたい」という要望を持っていると、材料費だけでかなり高額になるか、こだわりによっては実現不可能な場合もあります。

・自然素材の産地や品質によって土地に合わない場合も

まったく同じ種類の木でも、雨の多い場所で育ったものとほとんど雨の降らない場所で育ったものでは、成長の度合いや品質が違います。

自然素材は生まれ育った地域の気候に適応しているので、国産でもまったく違う場所で伐採した木材を使うと、腐食や劣化が思ったより早く進んでしまう可能性もあるのです。

最近では、「地産地消」という考えが家づくりにも浸透してきました。
その土地で育った木などの自然素材を使って建てた家は、気候風土にもなじみ、長持ちしやすいといったメリットがあります。

現代のように物流機能が発展していなかった昔の家は、それが当たり前でしたし、京都や奈良の寺院に代表される千年以上経ってもその土地にあり続ける建物なども、その地で育った建材を使っていることも長持ちする理由の一つなのです。

・自然素材には素材のクセがあるので業者選びは慎重に

2×4(ツーバイフォー)に代表される工業化・画一化された現代の家は、工場で生産された部材を現場に運び組み立てるシンプルなつくりです。
このため短工期で施工でき、価格もリーズナブルなのが特徴でしょう。

一方で自然素材の家に使われる建材は、見た目は同じでも性質の異なる部材が多々あります。一つひとつの性質を、大工や左官などの職人が、これまでの経験やノウハウで見分けながら建てていくため、簡単に施工できるものではありません。

たとえば、大工は木目を見極めたり、寒暖や湿度差による伸び縮みを予想したりしながら構造部を組み立てていきます。
左官は、下地を何度も丁寧に塗ったうえで珪藻土の土壁を仕上げていきます。仕上がりは、左官の腕に大きく左右されるのです。

こうした手間暇がかかることも、自然素材の家の値段が高くなる理由の一因でもあります。

自然素材の家は、画一的な家づくりしかしたことのない業者では建てられません。たとえ建てられたとしても、実績がなければ長く安心して住める家になるとは限りません。

自然素材の家を建てる際には、実績や経験などをしっかり見極めたうえで業者選びをすることが大切なのです。

伊豆で自然素材の家を考える人に伊豆エコの家をおすすめする理由

伊豆エコでは、自然素材をふんだんに使った家づくりについて、豊富な実績があります。長年の経験から厳選した素材のみを採用することで、自然素材が抱えるデメリットを払拭した住まいをご提供しています。

具体的に、伊豆エコが建てる自然素材の家の特徴を紹介しましょう。

・高品質な地元静岡のブランド木材を使用している

伊豆エコが建てる家に使われる木材は、地元・静岡の富士山麓で伐採された「富士山檜輝」を使用しています。

富士山檜輝は「しずおか優良木材」にも認定されている国産のヒノキで、全国でもわずか13社しか取り扱いのないブランド木材です。

静岡の清涼温暖な気候と、富士山麓の火山灰土壌、そして徹底した管理体制のもとで育った富士山檜輝は、年輪幅が密で高い強度と美しさが持ち味。香りが豊かで滑らかな質感も、特徴です。

製材する際には、木材1本1本の品質や強度をこまかくチェックしているため、自然素材にありがちな品質のばらつきや土地との相性で悩む心配もありません。

なお、一定以上の割合で富士山檜輝を使うと静岡県から補助金をもらえる点も魅力です。

・板壁ではなく国産の塗り壁を採用している

天井も木、床も木、壁も木だと、かえって圧迫感が生まれます。

しかし、伊豆エコでは板壁ではなく塗り壁を採用することで、内装すべてを自然素材でまとめつつ快適な空間を実現します。

塗り壁には、高寿命で脱臭作用・調湿作用に優れた国産の「高千穂シラス」を採用しています。シラスは南九州一帯に広がる火山噴出物で、珪酸や酸化アルミニウムを豊富に含んでいます。

複雑な構造をしているため、調湿性や消臭性に長けている点も高千穂シラスの特徴。
シラスは湿度が上がると余分な湿気を吸収し、湿度が下がると湿気を放出する、優れた調湿機能を持っています。

また、消臭機能にも優れ、タバコやペットのニオイはもちろん、家具や建材から放出されたホルムアルデヒドなどの化学物質もしっかり吸着。一度吸着した物質ははがれず、空気清浄機がなくてもきれいな空気を保ち続けます。

なお伊豆エコでは、高千穂シラスのなかでも、豊かな風合いと安らぎ感が特徴の「薩摩中霧島壁」を使用。化学物質を一切含まず、100%天然成分の壁材で仕上げます。

・伊豆エコでは自然素材と工業製品の良いところ取りをしている

内装に良質な自然素材を使う一方、屋根や外壁には高断熱で費用も安いガルバリウム鋼板を使っていることも、伊豆エコが建てる家の特徴です。

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛を主成分とする鋼板で、耐熱性だけでなく耐食性や加工性などにも優れています。特に、サビにくい耐久性が特徴で、海沿いで塩害の影響を受けやすい地域にも有効。対応年数も10~20年と、トタンよりも長寿命です。

自然素材と工業製品を上手に組み合わせることで、コストが高く手入れも大変な自然素材のデメリットをうまく緩和しています。

まとめ

自然素材を使った住まいに憧れる人は多いですが、自然素材を多用すれば住みやすい家になるわけではありません。

伊豆の地に合わせて自然素材を厳選した、住み心地の良い家づくりに興味のある方は、ぜひ一度、伊豆エコへお問い合わせください。