月別: 2018年12月

太陽光発電を検討する際に知っておきたい、メリット・デメリットまとめ

太陽光発電は地球環境にやさしい発電設備。
なんとなくは知っているという方は多いのではないでしょうか。
そして、「設置費用が高い」「元が取れない」とお考えの方も数多くいらっしゃると思います。

しかし、実際は太陽光発電を取り巻く環境は良くなってきており、デメリットも年々抑えられてきています。

今回は、太陽光発電のメリット、デメリットそれぞれについて解説し、太陽光発電を検討する際にぜひ比較して欲しい「OMソーラー」という太陽熱利用暖房システムについてもご紹介します。

太陽光発電のメリット

・太陽光発電によって月々の電気代を節約できる

太陽光発電の大きなメリットは、作った電気で月々の電気代を節約できること。
太陽光発電で発電した電気はご家庭で使用する電気として使用することができます。それによって、電力会社から購入する電気を減らし、月々の電気代を抑えることができます。

また、太陽光発電の設置に合わせてオール電化にすれば、光熱費も抑えられます。

・太陽光発電で余った電力を売ればお小遣いが手に入る

太陽光発電では、使わなかった電力を発電所に買い取ってもらうことが可能です。

電力の買い取り価格は政府によって決められており、設置してから最低10年は余剰電力を「固定価格」で買い取ってもらえます。

・災害発生時に停電しても太陽光発電があれば電化製品が使える

災害時に電力会社からの電力供給が止まってしまったときも太陽光発電システムがあれば一安心。晴れてさえいれば、冷蔵庫の利用やスマートフォンなどの充電も可能です。

電気自動車を持っている場合は、近隣の地域でガソリンが不足していても移動手段を確保できます。災害時でも電力を確保できるのは、太陽光発電の大きな強みです。

・地球環境にやさしいエコな発電

太陽光発電は、発電する際に化石燃料などを使いません。

太陽光さえあれば発電できるため、非常にエコロジーです。

太陽光発電のデメリットとデメリットをへらす方法

・太陽光発電の初期費用は安くはない

太陽光発電の設置には、数百万円規模の初期費用がかかります。
限られた予算内で太陽光発電を選ぶと、そのほかのこだわりを一部諦めることになってしまうこともあるでしょう。

ただし、太陽光発電システムそのものは研究と技術革新が進められており、年々設置費用が下がっています。

経済の基本として、どのような商品でも供給量が増えると価格は下がっていきます。
家庭用太陽光発電システムの普及が進めば、市場全体が活性化し、ますます導入しやすい価格になっていくでしょう。

実際に、太陽光発電システムの低価格化が進む理由として、海外の安い商品が少しずつ日本に入ってきているという事情もあります。

設置業者が増えれば、相見積もりでさらに価格を下げることもできるので、場合によっては後付を検討するのも一つの方法です。
ただ、機器同士の相性やサポートのことまで考えると、新築するときにまとめて発注した方が安心して利用できます。

・太陽光発電の売電価格は年々下がっている

太陽光発電の魅力は、余った電力を売ることで、長い目で見ると設置費用を回収できることです。

しかし、政府が決める売電価格は年々減少傾向があります。
太陽光発電の普及が進んでさらに売電価格が下がっていくと、元を取る前に設備が壊れてしまう可能性もあるのです。

とはいえ、事業として行うような大規模太陽光発電に比べると、個人の太陽光発電は発電量も初期投資の金額も少ないため、比較的影響は少ないといって良いでしょう。

また、太陽光発電によって生み出した電気は、自分たちの生活でも使います。
余剰電力の売電契約は、余った電気を電力会社に売ってお金をもらうという内容なので、売電価格がいくら下がったところで、自宅に太陽光発電をつけると電気代が安くなるというメリットに変わりはありません。

ほかにも注目したいのが、発電効率の向上です。
同じサイズのソーラーパネルでも、新しいものは時間当たりの発電量が上がっていたり、曇っていても発電したりできるようになっています。

売電量を増やせば売電価格が安くなっても利益は出せるので、家庭用途なら十分なメリットを得られるでしょう。

・国や地方自治体からの補助が減っている

政府は、エコで省エネな太陽光発電の設置を推進しています。
そのため、太陽光発電の推進がはじまった直後は、太陽光発電を設置すると国や地方自治体から補助金がもらえました。

しかし、補助金の大部分は2018年時点でほとんどが終了しています。補助金が出るのは、一部の自治体のみです。

ただ、国や地方自治体からの補助が減った代わりに、安くて効率の良い太陽光発電システムを購入できるようになっていると考えれば、デメリットの度合いは低いといえます。

・太陽光発電は設置後に定期メンテナンスが必要

太陽光を電気に変換する「パワーコンディショナー」という設備は、およそ10年で交換が必要になります。

また、ソーラーパネルは衝撃にあまり強くないため、台風や強風等で破損した場合は修理・交換が必要です。
設備の掃除や故障のチェックなど、太陽光発電は設置後も定期メンテナンスでお金がかかります。

とはいっても、一戸建てはもともと10年から15年で塗装が剥がれてくるため、外壁の再塗装が必要なので多少手間が増えるだけです。

水回りの設備なども、20年から30年経過すれば修理や取り替えをすることになります。
また、今後10年、20年でさらに太陽光発電の普及が進めば、民間メンテナンス業者のサービス価格も安くなるでしょう。

OMソーラーを使用した「発電しない」太陽光の利用法

太陽光発電のメリットは、エコで省エネ、さらに余剰電力を売ってお金にすることができることです。

しかし、設置にかかる初期費用は数百万円規模になることも多く、肝心の売電価格も年々低下しています。

そこでご紹介したいのが、「OMソーラー」です。
家庭で消費するエネルギーの約半分は「暖房」と「給湯」によるものということをご存じでしょうか。

OMソーラーは、屋根にあたる太陽熱を使用し、床下から1階の床全体を温める省エネ空調設備です。
エアコンとは異なり、部屋の中だけではなく廊下や脱衣所までも温めてくれるため、部屋間での温度差も少なくなります。

また、春から秋の期間では給湯も行えるので、家庭で消費するエネルギーの約半分をOMソーラーによって抑えることができます。

つまり、エコでお財布にも優しく、家全体を温めることができるのです。

・冷暖房を兼ねるOMソーラーの進化版「OMX」

ただ、OMソーラーは暖房機器としては魅力的な設備ですが、冷房能力はそれほど高くありません。
夏場の猛暑に耐えたくない、暑いのが苦手だという場合は、OMソーラーの進化版に当たる「OMX」の導入を考えましょう。

OMXは、太陽光を利用した暖房システムと全館空調だけでなく、冷房やヒートポンプを利用した熱と空気の交換、エコ性能の高い給湯器などを備えた冷暖房システムです。

冷房・暖房の両方に対応しているため、

・太陽熱
・夜間の放射冷却
・排熱の再利用

と冷暖房を組み合わせて、1日中快適な室温をキープすることができます。

連続運転する場合、おまかせ運転にしておけば自動的に室温を管理してくれるため、細かく冷暖房を操作する必要もありません。

また、OMXの設置に必要な機器は、

・吸気・排気・冷暖房のすべてを行う室内用ユニット
・室外機
・お湯を沸かして貯めておく貯湯ユニット

の3種類です。

室内用のユニットは屋根裏などに設置しますし、室外機も一つだけなので、新居の内装や外観にこだわりたい人にもOMXをおすすめします。

まとめ

太陽光発電システムはエコで便利ですが、デメリットも少なくありません。

初期費用は高いですし、国が定める売電価格も年々下がっていっています。
設置時にもらえる補助金の種類も減っており、設置後には定期メンテナンスも必要です。

ただ、安くて発電効率の良い製品が入ってきたことによって、太陽光発電の設置費用は下がっています。
発電した電気を使えば月々の電気代も節約できるので、設置した設備が無駄になることはないでしょう。

太陽光の熱を住宅の暖房と給湯として活用し、お財布にも環境にも優しいOMソーラーについてもっと詳しく聞きたい方、またはOMソーラーよりさらに高性能なOMXのことを深く知りたい方は、ぜひ一度、伊豆エコへお問い合わせください。

手入れして長く暮らす「長期優良住宅」認定で得られるメリットとは?

住宅の資産価値は、建ててから約20年経つとほぼゼロになってしまいます。
資産価値の低い家はリフォームする場合もローンが組みづらく、売却するにしても高く売るのが難しいため、「古くなったら壊して新築する」という建築方式が一般的です。
しかし、築年数が古くなっていても、まだまだ使える家を建て替えるのはエコではありません。

そこで近年注目されているのが、お手入れして長く使っていける住宅の認定制度である、「長期優良住宅」です。

今回は、長期優良住宅認定とは一体何なのか、認定を受けるとどのようなメリットがあるのかを解説していきます。

長期優良住宅とは?

長期優良住宅とは、「きちんとお手入れしていれば、長期間安心・快適に暮らせる長寿命住宅」のこと。

長期優良住宅の認定条件は、以下の9つです。
1.劣化対策がされている(劣化対策等級3)
2.一定以上の耐震性を持つ(耐震等級1または2、もしくは免震建築物である)
3.可変性がある(必要に応じて間取りを変更できる)
4.メンテナンスをしやすい(維持管理対策等級3)
5.バリアフリーである(高齢者等配慮対策等級3以上)
6.省エネ対策がされている(断熱等性能等級4)
7.十分な広さ(床面積75m2以上)がある
8.地域の景観等に配慮している
9.建てた時点で長期的な維持保全計画がある

長期優良住宅に認定されると、こんなメリットが

・長期優良住宅は住宅ローン控除の上限が400万円→500万円にアップ

住宅ローンを組んで家を建てると、所得税や住民税が安くなります。

なぜかというと、家を買ったりリフォームしたりした人だけが、ローン残額の1%を10年間所得から控除できる「住宅ローン控除」という税の特例を使えるからです。
この住宅ローン控除の控除額の上限額は、一般住宅の場合最大400万円が限度になっています。

しかし、長期優良住宅を建てた場合、上限額が最大500万円まで拡張されるのです。

ただし、具体的な控除額はそれぞれの年収や納税額によって変わってきます。
長期優良住宅にすれば、全員が500万円の控除を受けられるわけではないので、具体的な控除額は実際に計算して求めましょう。

・長期優良住宅では不動産取得税の控除額も増える

不動産取得税とは、「新しく不動産という資産を手に入れたこと」に対する税金です。

消費税のように支払いをしたときにその場で支払うわけではなく、家を買ってから半年ほど経ってから自宅に納税通知が届きます。

そんな不動産取得税の税額計算では、新築の場合1,200万円の控除を利用可能です。
しかし、新築の長期優良住宅を購入した場合、控除をさらに100万円増額し、1,300万円分の控除を利用できます。

計算式で説明すると、

・新築住宅:(固定資産税評価額-1200万円)×3%
・新築の長期優良住宅:(固定資産税評価額-1,300万円)×3%

こうなるわけです。

仮に新居の購入資金が2,000万円だとしたら、不動産取得税だけで3万円節税をすることができます。

・固定資産税の減免期間が「1~3年」から「1~5年」に延長

本来なら、その年の1月1日時点で不動産を持っている人は、毎年「固定資産税」の納税が必要です。

しかし、新築で家を建てると、一般住宅の場合最大3年間固定資産税が半額になります。

そのうえで、建てた新居が長期優良住宅なら、固定資産税の減免期間を「最大5年」に延長できるのです。

・長期優良住宅なら登録免許税が安くなる

不動産の所有権は、法務局の「登記」によって管理されています。

家を建てる場合は「登録免許税」という税金を納めて登記の手続きを行い、不動産の法的な所有者が自分であることを登録する必要があるのです。

そんな登録免許税の税率も、以下の通り一般住宅より長期優良住宅の方が安くなります。

・保存登記:(一般)0.15%→(長期)0.1%
・移転登記:(一般)0.3%→(長期)0.2%

・長期優良住宅では「フラット35S」や「フラット50」などを利用できる

長期優良住宅は、住宅金融支援機構が提供する通常の「フラット35」よりも金利の安い「フラット35 S」、返済期間の長い「フラット50」といったお得な借り入れプランが利用可能です。

住宅ローンは、一般的な消費者金融やローンに比べると圧倒的に低金利ですが、フラット35Sやフラット50はさらにお得になっています。
金利が低くなったり、返済期間が長くなったりすれば、その分、返済が楽になるので、利用できるなら積極的に利用しましょう。

長期優良住宅にするときには補助金も

新築の長期優良住宅を手に入れる場合は、以下の補助金を利用できます。

・すまい給付金
・地域型住宅グリーン化事業
・長期優良住宅化リフォーム補助金

「すまい給付金」とは、ローンを組んで住まいを新築したり、中古物件を購入したりした際に、最大50万円の給付金をもらえる制度です。

地域型住宅グリーン化事業は、長期優良住宅をはじめとする高性能でエコな家を新築する場合にもらえる補助金制度となっています。
給付金額は、長期優良住宅で110万年、ZEHなら最大140万円です。

また、補助金をもらえるのは家を新築する場合だけでありません。
長期優良住宅化のリフォームを施された中古住宅を購入する場合、「長期優良住宅化リフォーム補助金」の手続きをすれば、最大300万円補助金として支払ったお金が戻ってきます。

政府は高性能・高寿命な家の普及率アップを後押ししているため、新築にこだわる理由がないのであれば、長期優良住宅化リフォーム推進事業の利用も検討してみましょう。

長期優良住宅の認定を受けるための申請について

長期優良住宅の認定は、二段階の審査を受ける必要があります。

まず、「登録住宅性能評価機関」という期間に「技術的審査」を依頼し、審査にパスして「適合証」を出してもらうのが第一段階です。

次に、交付してもらった適合証を添えて、所轄の行政庁に届け出を出します。
最後に、届け出を出した行政庁から「認定通知書」をもらえたら、申請完了です。

注意点として覚えておきたいのは、新築の場合、工事の着工前に所管行政庁へ長期優良住宅の認定申請を行う必要があること。
仕様的に長期優良住宅の認定をクリアしていても、先に届け出をしてない場合、長期優良住宅の認定をもらうことはできません。

長期優良住宅の新築住宅を取り扱っている不動産会社なら、登録住宅性能評価機関への申請手順なども案内してくれます。
基本的には、依頼を出すハウスメーカーに相談すると良いでしょう。

ただし、一部の悪徳不動産会社によって、認定通知書の偽造問題が起きているのも事実です。
不安がある場合、また認定通知書の内容に疑問を感じた場合は、所管の行政庁に問い合わせて認定通知書が本物かどうかを確かめましょう。

また、平成26~30年までで認定通知書の偽造で処罰を請けている1級建築士がいないので、1級建築士の所属している不動産会社を選ぶのもおすすめです。

将来資産として考えられる住宅づくりを

長期優良住宅は、エコで環境に優しく、資産価値が高いため、将来的にもし売ることになったとしても高額売却を狙えます。

お手入れをしていれば住まいとして長く使えるので、現役で使える資産として子どもたちに残すことも可能です。
家を建てるなら、将来資産として考えられる高機能・長寿命な長期優良住宅を選びましょう。

まとめ

長寿命な長期優良住宅は、住まいとしての性能も高いのが特徴です。

伊豆エコでは、長期優良住宅に関する相談も受け付けています。税の優遇を受けながら、自然に優しい快適な暮らしを実現したい人は、ぜひ一度、伊豆エコにご相談ください。

環境にもお財布にも優しい!エコハウスの特徴を解説

いわゆる「エコハウス」や「省エネ住宅」は、環境にもお財布にも優しい住宅。
エコハウスや省エネ住宅という言葉から、あまり詳しくない方もその様なイメージは持たれているのではないでしょうか。

では、エコハウスはどうして環境や家計に優しいのかご存じでしょうか?
環境優しい住宅、家計に優しい住宅にしたいという方にはおすすめしたい、エコハウスの特徴をご紹介します。

そもそもエコハウスとは

エコハウスとは、土地ごとの気候を上手に利用し、機能性の高い住宅を建てることで暮らしに必要なエネルギー量を節約する住宅のことです。
いわゆる「ZEH」や「長期優良住宅」といったものもこのエコハウスに含まれています。

環境省では、エコハウスの定義として3つのテーマを掲げており、

・環境機能性能の確保
・自然・再生可能エネルギー活用
・エコライフスタイルと住まい方

を満たしている住宅としています。

大まかに解説すると、

・冷暖房費を抑えるために必要な断熱性能
・空気の出入りを減らしてエネルギー効率を高める気密性
・室内の気温が上がりすぎないようにする遮蔽
・照明がなくても日中明るく過ごせる採光
・太陽光を蓄えて夜間室内が寒くなりすぎないようにする工夫
・健康維持にも欠かせない換気
・環境に負担をかけない自然素材の利用

といった条件をクリアしており、冷暖房やガスなどの使用量を減らしても快適に暮らせる住宅がエコハウスです。

ちなみに、エコハウスの基準を満たしているかどうかは、

・C値:どれくらい隙間があるのか
・UA値:どれくらい家の中から熱が逃げてしまうのか

といった数値を使って判断します。

「長期優良住宅」や「ZEH」など、税金面でも優遇してもらえる高性能なエコハウスの認定を受けるためには、自然に優しく機能性の高い建材や省エネ設備を使うことはもちろん、C値やUA値の基準をクリアする必要もあるのです。

高断熱高気密の住宅は、環境や地球に優しいだけでなく維持費の面でもお得なので、エコに興味のない人にもおすすめできる住まいとなっています。

断熱性能アップで冷暖房費を抑える

「エコハウス」が省エネ住宅と呼ばれるのは、年間の冷暖房費を一般的な住宅よりも節約できるからです。

エコハウスでは、壁・屋根・窓などに断熱性能の高い素材を使います。
壁や屋根、窓などの断熱性が高いと外から余計な熱が入ってきませんし、窓から室内の熱が逃げてしまうこともありません。
夏場は室温の上昇を防ぎ、冬場は室内の暖かい空気が外に逃げてしまうのを防いでくれるため、一年中快適な室温をキープできるのです。

また、エコハウスは気密性も高くなっています。
気密性が高い=隙間がない住宅は、窓やドアを閉め切っている限り涼しい風や暖かい空気が逃げません。
断熱性と機密性を両立しているからこそ、エコハウスは冷暖房費が安く、家計に優しいのです。

エコハウスの冷暖房費を考える上で、決して無視できないのが省エネ設備の機能性。

たとえば、伊豆エコでも提供をしているOMXという冷暖房システムを使えば、室内の温かい空気を屋根から外に逃しつつ、ヒートポンプで冷却した涼しい風を住宅全体に循環させることができます。

OMXには、冷房を使うと発生する室外機の排熱を使ってお湯を沸かす機能も搭載されているため、冷暖房費だけでなくガス代まで節約可能です。
冷暖房や給湯器は、家を建ててから何十年も使っていくものなので、できるだけ維持費の安いものを選びましょう。

太陽の熱を利用して環境に配慮

冷暖房費は、通常、夏よりも冬の方が高くなります。
理由は単純で、快適に過ごせる室温と外気温の温度差が、夏場よりも冬場の方が大きいからです。

夏場の気温は、猛暑日でも40℃程度。エアコンを使い、室温を26℃くらいまで下げれば快適に過ごせます。
しかし、冬場は氷点下になることも少なくありません。快適に過ごそうと思ったら、室温を20℃程度まで暖める必要があるでしょう。

40℃から26℃にするより、0℃から20℃にする方が気温差は大きく、冬場はエアコンの仕事量が増え、消費電力も増えてしまいます。そのため、エコに配慮する場合は「どうやって冬場の暖房代をカットするか」を考える必要があります。

そこで役立つのが、太陽の熱を利用するシステムです。自宅に太陽光発電システムがついていれば、暖房用の電力を節約できます。
伊豆エコではOMソーラーというシステムを提供していますが、こういったシステムを使用することで太陽光が出ている間は太陽の熱を使って床全体を温めることも可能になります。
さらに、春から秋の間は太陽の熱を使ってお湯も沸かせます。

このように、エコハウスには太陽の熱を使うエコな設備が導入されているため、環境にも優しいのです。

間取りの工夫で消費エネルギーが変わる

自然に優しい家を手がける伊豆エコでは、調湿・消臭作用を持った塗り壁や天然の無垢材を使い、日当たりや風通しを計算して住宅の間取りを決めています。

地域や季節ごとの風向きに合わせて窓の向きや数を決め、上階には夏場の熱い空気が抜けるように高窓を設置。
吹き抜けを使って建物全体に風の通り道を確保しているため、窓を開けるだけで涼しい風が入ってきます。

また、住宅内の空調も計算しているので、エアコン等を使った場合も、暖かい空気や涼しい風が効率良く家の中を循環してくれます。

さらに、断熱性アップを考えるうえで外せないのが窓の遮光です。
夏場、外から入ってくる熱の約7割は、窓から入ってきます。
そこで、日除け用の軒やひさしを活用して夏場の強い直射日光を防ぎ、室温の上昇を防いでいるのです。

ほかにも、日中照明を使わなくても快適に過ごせるように、昼間に良く使う部屋には窓を2面以上設けたり、透明性の高いドアを使ったりして採光性も高めています。

高断熱・高気密で太陽熱を利用するエコなシステムを備え、さらに消費エネルギーを下げる間取りの工夫を取り入れているのが、当社の伊豆エコをはじめとするエコハウスの特徴です。

エコハウスは健康にも良い

エコハウスの魅力として、見逃せないのが健康面のメリット。

高断熱高気密のエコハウスは、意識して換気しないと空気の入れ換えができません。
建築基準法では新築の一戸建てに対して24時間換気システムの導入を義務づけていますが、選ぶ換気システムによっては十分に換気できない場合もあります。

しかし、エコハウスの場合は換気面でも一定の基準を設けているため、効率良く空気を入れ替えることが可能です。
空気の循環を確保できていると、湿気がこもって内装や木材が腐食したり、カビが生えたりするトラブルをある程度予防できるでしょう。

また、人間は日光を浴びることでビタミンDなどの体に必要な栄養素を作り出しています。
窓から自然光を取り込む日射誘導にも気を使っているエコハウスなら、ただ生活しているだけで自然に太陽光を浴びることができるので健康的です。

何より、エコハウスは自然素材を多用しています。
自然素材には、シックハウス症候群の原因とされている化学物質を含んだ接着剤や塗料がほとんど使われていないため、健康維持もサポートしてくれるでしょう。

まとめ

これから家を建てようと考えている人には、エコハウスがおすすめです。

エコで高断熱高気密、冷暖房に必要なエネルギー量も少なく、冷暖房費や給湯器の維持費も節約できるエコハウスは、金銭的にも健康面でもお得な物件となっています。

ただし、エコハウスは、単に高機能な建材や設備を使えば良いというものではありません。
エコハウスではその土地の気候をうまく使うことでエネルギーの使用量を削減するため、建設予定土に合わせて最適な日当たりや風通し、間取りの工夫などを施す必要があります。

年間を通して冷暖房のコストを抑え、さらに環境にも配慮できるエコハウスに住みたい方は、さまざまなシミュレーションができる伊豆エコにご相談ください。

家を建てる方は必見!冷暖房による身体への影響と対策方法

住宅は見た目や内装がどれだけおしゃれでも、夏暑くて冬寒い家にはさまざまな健康リスクがあります。そのため、注文住宅を建てるときは、必要最低限の冷暖房で快適に過ごせる家を選ぶことをおすすめします。

とはいえ、室内を快適な気温にキープするために使う冷暖房も、体に良いわけではありません。
場合によっては、冷房の使いすぎが原因で体調を崩してしまったり、暖房を効かせた部屋から急に寒い廊下に出たことでヒートショックを起こしたりするリスクがあるからです。

ただ、冷暖房を使わずに過ごすためには、冷暖房がなくてもある程度快適に過ごせる程度の断熱性が必要なので、新居の性能にはこだわった方が良いでしょう。

今回は、夏場の冷房が体に与える影響や、冬場に気をつけたいヒートショック、体に優しくエコな冷暖房が欲しい方におすすめの「パッシブエアコン」について説明します。

冷房が体に与える影響とは?

・冷房のかけすぎは冷房病につながる

気温の高い夏場に冷房を効かせた部屋でずっと過ごしていると、体温の調整機能のバランスが乱れ、冷房病という体調不良に陥ってしまう場合があります。

冷房病の代表的な症状は、肩こり・頭痛・倦怠感・食欲不振・冷えなどをはじめとする体の不調です。

冷房病になると、自律神経のバランスが戻るまで体調は元に戻りません。
ただでさえ暑い夏に冷房病になると、風邪や夏バテといった別の体調不良にもつながりかねないので、夏場は冷房病対策に気を配る必要があります。

・冷房病の仕組みと原因

人間の体温調節機能を管理しているのは、自律神経です。

暑くなって体温が上がると、自律神経は皮膚の表面から熱を逃がすため、毛細血管を広げるように指示を出します。

また、発汗のコントロールも自律神経の担当分野です。
暑くなると汗をかくのは、水分が蒸発するときに周囲の熱を奪っていく性質を持っているから。
汗の蒸発による気化熱と、血管の拡張による放熱によって、人間は体温が高くなりすぎないように調整しています。

逆に、気温や室温が下がったら、自律神経が汗を止めて血管を収縮し、体から熱が逃げないようにして対応を維持するわけです。

ただ、自律神経の働きは、基本的に外部の刺激に反応して自動的に起きるものなので、自分の意思でコントロールすることができません。

さらに、自律神経は5℃を越える急激な温度変化についていけないという性質を持っています。
夏場に冷房を強くかけた部屋で長時間過ごしたり、涼しい部屋と暑い外を何度も出入りしたりすると、自律神経はその都度「血管を広げて体温を下げよう」「血管を収縮して対応を維持しよう」という真逆の命令を繰り返すことになり、うまく切り替えができなくなってしまうのです。

自律神経のバランスが乱れると、夏場外に出たのに汗が出なくなったり、涼しい室内にいるのに汗が止まらなくなったりと、スムーズな体温調節ができなくなってしまいます。

・冷房病にならないためのポイント

夏場の冷房病を避けるコツは、エアコンを使いすぎないこと。

また、エアコンを使っていても、冷房の温度を25~28℃程度にしておけば、こまめに部屋を出入りしても温度差が少ないので自律神経の混乱を避けられます。

猛暑日を除いて、基本的に外気温と室温の差を3℃程度に抑えておくのがおすすめです。

気温が20℃でも、冬から春にかけての季節は暖かく感じ、真夏だと寒く感じるように、人間は季節や気温の変化に適応する力を持っています。
普段から夏バテにならない程度に外気温へ体を慣らしておけば、冷房病だけでなく夏バテの対策もできるでしょう。
適度にエアコンを止め、窓を開け放って換気をするなど、意識してエアコンを長時間使わないようにすることも重要です。

また、エアコンの風を直接体に当てると体が冷えすぎてしまいます。
送風口の向きをコントロールして、直接、風を浴びないようにすることも大切です。
熱い空気は上昇し、冷たい空気は低い場所に停滞するため、エアコンを使うときは扇風機やサーキュレーターを床に起き、空気を循環させて部屋中を快適な温度に保ちましょう。

冬場のヒートショックにご注意

冬場に急激な温度差のある場所を行き来すると、ヒートショックという症状を起こしてしまう場合があります。

基本的に、暖かい場所から寒い場所へ移動したときの温度差が、ヒートショックの原因になります。

どうして温度差が体に負担をかけるのかというと、急激な温度差は体の混乱を引き起こし、血圧を乱高下させてしまうから。
ヒートショックは、心筋梗塞や脳梗塞などの引き金にもなる恐ろしい症状なのです。世界的にみても、日本はヒートショックによる死亡者数が非常に多い国です。

とくに危険なのが、服を着て防寒することができない入浴中のヒートショック。
ヒートショックによる死亡数は調査結果がありませんが、厚生労働省が公表している「人口動態調査」によると、2015年に風呂場で溺死した人の数は「5,160人」でしたが、2017年には「5,941人」まで増えています。(※1)

原因として考えられるのは、日本の入浴文化でしょう。
シャワーだけですませる場合、ヒートショックを起こしても溺死をすることはありませんが、湯船に入って体を休める習慣のある日本では、極寒の脱衣所や浴室に飛び込んだときにヒートショックを起こし、熱い湯船に飛び込んでから意識を失って湯船に沈んでしまうという事故が後を絶たないのです。

とくに、加齢によって血管がもろく破れやすくなっている高齢者は、ヒートショックの被害が大きくなりがち。
日本は比較的温暖で、住宅の冬の寒さ対策が不足しがちなので、自分の老後を守るためにも家を建てる場合は冷暖房環境を整えましょう。

(※1)厚生労働省:人口動態調査 家庭における主な不慮の事故の種類別にみた年齢別死亡数及び百分率
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&query=%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B&layout=dataset&toukei=00450011&stat_infid=000031749405

年中快適に過ごすことができる24時間全館空調

冷暖房の悪影響を防ぐために大切なのは、廊下などの空間も含めて、家全体をいつも快適な室温に保っておくことです。

とはいえ、家中にエアコンを設置して冷暖房を作動させておくわけにはいきません。
エアコンの設置にもお金がかかりますし、毎月の電気代が跳ね上がってしまいます。

そこでおすすめしたいのが「パッシブエアコン」という設備です。
夏は天井の吹出口から冷気を排出し、冬は床の吹出口から暖気を送り込み、四季を通して快適な室内環境を維持することができます。

パッシブエアコンは効率的な省エネ運転で屋内全体をゆっくり温度調整してくれる、お財布に優しいエアコンです。

また、エアコン本体は屋根裏に収納でき、室外機も一つだけで良いため、エアコンが邪魔になることもありません。

まとめ

夏の冷房病も、冬のヒートショックも、場合によっては死につながることもある非常に危険な症状です。

どれだけ便利な設備でも、使い方を間違えるとかえって不健康になってしまいます。
ただ、断熱性が低く夏は熱くて冬寒い住宅で暮らしていれば、エアコンなしでは生活できないと感じて冷暖房を使いすぎてしまうのも、当然のこと。

冷暖房による身体への影響を抑えるためには、高断熱高気密で効率良くエアコンを利用でき、換気システムも充実している住まいを手に入れるのが一番です。

その点、パッシブエアコンなら、一つの冷暖房機器だけで家中の温度を快適な状態にキープすることができます。
夏場の冷房病や冬場のヒートショックを防ぎ、冷暖房の費用を節約して一年中快適に過ごせる冷暖房環境に興味がある方は、ぜひ一度、伊豆エコへご相談ください。

家を建てると補助金が出る!政府の推進する「ZEH」とZEHでさらにお得にする方法

家を建てるとき、住宅の設計や性能に少しこだわって「ZEH」にすると、国から省エネ補助金がもらえてお得です。また、その他にも「建て得」というサービスを使用することで安価に建てることもできます。

ただ、「ZEHって一体何なの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

そこで今回は、ZEHとは一体何なのか、ZEHの補助金をもらえるための要件、建て得についてを解説します。

ZEH(ゼッチ)って、なんのこと?

ZEH(ゼッチ)とは、国が推進する省エネ住宅の基準です。

具体的にいうと、

・高い断熱性能(夏は涼しく冬は暖かい)
・省エネ設備(電気やガス等のエネルギーをたくさん使わない)
・太陽光発電等のエコな発電システム(家で使うエネルギーを自家発電できる)

を備えた、「使う電力より生み出す電力の方が多い住宅」のことを指します。

東日本大震災後に起きた電力供給の不安定化や、燃料資源の高騰などを受けて、「省エネ住宅を増やそう」と考えた政府によって作られました。

ZEHの基準は?

ZEHは、以下の3点をクリアしていれば認定を受けられます。

・一定以上の断熱性と気密性がある
・省エネ設備を備えている
・太陽光発電システムがある

それぞれの基準について、詳しく見ていきましょう。

・一定以上の断熱性と気密性がある

不動産の世界では、「住宅の中から外にどれだけ熱が漏れてしまうのか」を数値化した「UA値」という数値を使って住宅の断熱性能や気密性能を比較することができます。

ZEHの認定を得るためには、地域によって異なるUA値の基準をクリアしていることが必須条件の一つです。

ちなみに、地域によってUA値の基準が違うのは、気温差を考慮しているから。
その他の基準をクリアしていても、熱が逃げやすい住宅はZEHとして認めてもらえません。

・省エネ設備を備えている

ZEHでは、

・長寿命で電気の消費量が低いLED照明
・一定以上の換気能力を誇る換気システム
・少ないエネルギーでお湯を沸かせる給湯器
・効率の良いエアコン

といった省エネ仕様の設備をそろえる必要があります。

・太陽光発電システムを導入している

電力不足や火力発電等の利用量を減らすため、ZEHにはソーラーパネルなどの創エネシステムを組み込む必要があります。

また、ソーラーパネルだけでは作った電力を溜めておけないので、蓄電池などの設備も必要です。

・ZEHを建てられるのは、認定されたビルダーだけ

ZEHの家は、どこのハウスメーカーでも建てられるわけではありません。
「2020年までに新築住宅の半数をZEHにする」と宣言し、国に認定された「ZEHビルダー」の手がけた家だけが、ZEHとして認めてもらえます。

ZEHを建てると、国から補助金が受けられる

ZEHを建てると、国から補助金がもらえます。

平成31年度・令和元年の基準だと、個人がもらえるZEHの補助金は以下の4種類です。

・ZEH:70万円
・ZEH+:115万円
・ZEH+R:125万円+蓄電システムまたは太陽熱利用温水システムの購入補助
・先進的再エネ熱等導入支援事業:最大90万円

各補助金について、より詳しい内容を見ていきましょう。

・ZEH:70万円

前述したように、以下を備えたZEHの家を建てると、定額で70万円の補助金をもらえます。
・高断熱
・省エネ
・太陽光発電等の発電システム

ZEHの補助金は、毎年予算を組み、予算に合わせて補助金額等を決めるのがルールです。
2018年から2019年にかけての予算は増額されており、補助金額は据え置きなので、2019年はより多くの人がZEHの補助金をもらえるでしょう。

・ZEH+:115万円

ZEH+は、平成30年度にできたZEHの上位版。

ZEHよりも更に高性能な断熱性や省エネ設備を導入することが条件になっていて、

・ZEH以上の強化外皮基準(地域ごとに設定された天井・壁等の断熱基準のこと)
・HEMSの設置(電力使用量)
・電気自動車用の充電設備等の設置

の内、2つ以上を満たしている必要があります。

ちなみに、「強化外皮基準」は、先程ご紹介したUA値のことです。
HEMSとは、「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略となっており、電力使用量を見える化して、更に自動で家電の節電等をしてくれる管理システムのことを指しています。

通常のZEHよりも基準が厳しいため、ZEH+の家を建てると定額で115万円の補助金をもらうことが可能です。

・ZEH+R:125万円+蓄電システムまたは太陽熱利用温水システムの購入補助

ZEH+Rは、2019年に新しく追加された補助金制度となっています。

ZEH+のさらなる上位版で、

・停電時でも使えるコンセントの設置(3箇所以上)

といった停電対策が必要です。

ただし、太陽光発電等の発電システムは、蓄電設備がないと作った電気を蓄えておくことができません。
蓄電システムの容量は設備によって変わってくるため、「蓄電システム1kWhあたり2万円」を基準に補助金が受けられます。

また、蓄電システムへの補助金は無制限にもらえるわけではなく、20万円が上限です。

太陽熱利用温水システムを購入した場合も、

・液体式:17万円
・空気式:60万円

の補助金をもらえます。

・先進的再エネ熱等導入支援事業:最大90万円

ZEHやZEH+と連携するかたちで、条件を満たせば補助を受けられるのが「先進的再エネ熱等導入支援事業」です。

補助金額は内容によって異なり、

・直交集成板:90万円
・地中熱ヒートポンプシステム:90万円
・PVTシステム:液体式の場合は65万ないし80万円、空気式の場合は90万円
・液体集熱式太陽熱利用システム:12万円もしくは15万円
・蓄電システム(ZEH+のみ):1kWhあたり2万円、上限20万円

と複雑なので、申請できるものを見極めましょう。

LIXILの建て得でZEHを安く建てて電気料金もお得に!

ZEHやZEH+を建てる場合、LIXILの設備を使うと建設費用を抑えることができるのはご存知ですか?

ZEHは通常の住宅よりも建設費用が高くなりがちなので、少しでも節約したい場合はLIXILの「建て得」を利用しましょう。

・建て得でZEHを安く建てられる理由

LIXILの建て得は、太陽光発電の売電収入をまるごとLIXIL側に渡す代わりに、太陽光発電システムのローン返済額を実質0円にできるという契約です。

売電収入を渡すのは、10年間。
ただ、売電するのはあくまでも余った電力です。

ZEHを建ててから10年は、高性能な太陽光発電システムを利用して電気代を節約したり、ZEHの補助金を受けたり、税の優遇を受けたりすることができます。
11年目以降は、自宅の設備で生み出した売電収入が全額手元に入ってくるため、全期間に渡ってメリットのあるサービスです。

・建て得を使う場合の注意点

建て得を使うためには、LIXILと契約を交わす必要があります。

契約を締結するため、

・ZEH仕様
・ZEHに対応したLIXIL製の設備を一定数以上使う
・積雪量が75センチ以下の地域
・10年間の余剰売電収入を渡すという契約内容に同意できる
・ZEH基準を下回るようなリフォームや増改築は不可
・他社の太陽光発電システムを使用しない
・電気の契約もLIXILと結ぶ

といった条件をクリアする必要があるので、注意が必要です。

LIXILの系列企業が提供する電気契約は、大手の電気会社の料金とほとんど差がないため、高断熱高気密のZEHなら一般的な住宅より電気代が安くなります。

まとめ

省エネ住宅に興味がある方、高機能な家をお得に建てたい方は、高断熱高気密で太陽光発電システムも搭載している、「ZEH」の基準をクリアして国から補助金をもらいましょう。

ただし、ZEHの基準や補助金は、年度によって内容が変わります。
種類によっては併用も可能なので、一番お得な選択をするために常に最新事情をチェックしましょう。

また、「ZEHビルダー」に認定されている伊豆エコの家なら、標準プランのOMソーラーを太陽光発電も可能なタイプに変更したり、LIXILの建て得を契約したりすることでお得にZEHを建てられます。

ZEHについて、そしてZEHの補助金についてわからないことがあれば、ぜひ当店にご相談ください。

「自然素材」にこだわった住宅づくりのメリットとは

注文住宅は選択肢が広いため、「自分なりのこだわり」を追求する方が多いです。
ただ、やりたいことを詰め込み過ぎて、予算をオーバーしてしまう人も少なくありません。
予算内で満足できる家を建てられるように、家づくりではこだわるポイントを絞り込みましょう。

今回は、「自然素材」にこだわるメリットをご紹介します。

自然素材住宅とはどんな家?

自然素材の家とは、

・無垢材
・しっくい
・珪藻土

といった、いわゆる自然由来の素材を多く使っている住宅のことです。

人工的に作られた工業製品の建材は、価格も安く品質も安定している一方で、あまりエコではなく、素材によっては体調に悪影響を与えてしまう場合もあります。

その点、自然素材は質感や肌触りが優しく、体や自然に優しい素材となっています。
同じ種類の素材でも、たとえば、木材ならそれぞれ木目などが違うため、住まいに趣や愛着を求める人からも人気があります。

素材まで気にして家を建てる人は多くない

大和ハウス工業株式会社の調査によると、家を建てるときの代表的なこだわりポイントは、「間取り」「収納」「水回り」の3点でした。(※1)

また、住宅情報誌の「HOUSING」が行ったアンケート結果では、住宅づくりで重視した点のトップ3が「耐震性」「間取り」「断熱性・気密性の高さ」となっています。(※2)

これらの調査結果からわかるのは、間取りや耐震性などの構造面、または水回りなどの普段よく使う設備を気にする人は多くても、素材まで気にして家を建てる人は意外と少ないということです。

たしかに、家事動線がしっかりと考えられていない、玄関からキッチンが遠くて食料品の収納が大変だったりするような家は生活しづらいもの。

しかし、住宅としての快適さや居心地の良さを追求するなら、床や壁などの内装材にもこだわった方がコスト的にお得なのです。

何より自然素材には、

・塗料や接着剤等の使用量が少ないためシックハウス症候群などの心配も少ない
・天然の調湿作用
・肌触りの柔らかさ
・消臭機能
・意外と断熱性が高く快適
・国産材なら地域の気候に合っているため腐食しづらい

といった数多くのメリットがあります。

特に、シックハウス症候群の原因とされている塗料や接着剤に関しては、工業製品だと取り除くことができません。
子育てや両親との同居を考えているなら、人に優しい自然素材の家を選んだ方が良いでしょう。

(※1)大和ハウス工業株式会社:みんなの声が知りたい!家づくりの意識調査
https://www.daiwahouse.co.jp/column/hint/surveillance/index.html
(※2)SUUMO:2000人に大調査!「間取り」「お金」「ダンドリ」スタンダード
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_plan/h0wp10273/

自然素材を使うと、多くのメリットがある

・自然素材の家はシックハウス関連の健康面に良い

自然素材の家は、シックハウス症候群のリスクが低いとされています。

シックハウス症候群とは、人工的な塗料や接着剤といった化学物質が原因で、アレルギーに似た症状を引き起こしてしまうトラブルのことです。

塗料や接着剤は、新居が完成してから時間が経つにつれて少しずつ揮発して薄まっていきますが、時間経過を待つ以外にこれらの物質を取り除く対処法がありません。

せっかく新居を建てたのに、数ヶ月以上新居で快適に過ごせないという状況になると大変なので、一戸建てを建てるときは自然素材を使い、シックハウス症候群のリスクを下げておきましょう。

ただし、自然素材でもトラブルの原因になる塗料等を使っている場合があるため、素材選びにはこだわることをおすすめします。

・自然素材は調湿作用が高い

自然素材は調湿作用が高い素材となっています。

周囲の湿度に合わせて呼吸する木材を内装に使えば、湿度が高いときは室内の湿気を吸い込み、逆に湿度が低いときは、溜め込んだ湿気を吐き出して適度な室内環境を維持してくれます。

また、古くから日本で利用されている「塗り壁」にも調湿作用があるので、内装を天然素材で統一すると、一年を通して快適に過ごせるでしょう。

住宅の湿気は、木造建築物の劣化を早める大きな原因です。
湿気を放置するとカビが生えたり、木材が腐食してしまったりするので、自然素材を使わない場合でも湿気対策は必要不可欠。
マイホームを長持ちさせるために、使用頻度の高いリビングや寝室には調湿作用の高い自然素材を採用しましょう。

・自然素材は肌触りが柔らかく、小さなお子様にとっても安全

人工的な建材の多くは、肌触りが固く、つるつるしています。
天然の木材は、独特のぬくもりや柔らかさ、肌触りの良さを楽しめる自然素材です。
内装に無垢材や塗り壁を使うと、金属やコンクリートの内装材に特有の視覚的な圧迫感を覚えることなく過ごせます。

椅子に座って生活するよりも床に腰を下ろして寛ぎたいご家庭にとっては、質感の優しい自然素材の方が快適です。
また、幼いお子さんがいて家中を走り回るご家庭だと、転んだりよろけたりしたときに大きな怪我をしづらいというメリットもあります。

・自然素材は素材によっては消臭機能があるものも

もともとの素材が消臭機能を持っているのも、自然素材ならではの強みです。

珪藻土や漆喰(しっくい)、伊豆エコでも利用している高千穂シラスなどの自然素材には、タバコやペットの臭い、生活臭などを吸着する消臭機能もあります。

現代的な住宅は、高断熱高密なものが多く、非常に気密性が高いです。
気密性が高いということは、換気をしない限り空気の入れ換えがほとんどないということなので、生活臭がこもりやすいという弱点を持っています。

換気システムを使っても、生活臭はいつの間にか内装や家具等に染み付いてしまうので、消臭機能のある自然素材で気になる臭いを軽減しましょう。

・自然素材は外の気温の影響を受けづらく快適

木材は他の素材と比較しても熱伝導率が低く、夏は涼しく冬は温かい家の実現が可能です。
外気温をシャットアウトしてくれるため、高品質な木材を使えば夏冬のエアコン使用量を減らすことにもつながります。

特に自然素材が良さを発揮するのは、雨の多い梅雨です。
湿度が高くジメジメした季節は不快感が高く過ごしづらいものですが、自然素材の家なら外気温の影響を抑えつつ、余計な湿度も吸ってくれるため快適に過ごすことができます。

・国産の自然素材には外材にないメリットがある

住宅づくりで自然素材にこだわる場合、おすすめしたいのが「国産」の「地域材」を使うこと。

湿度が高く四季の変動が激しい国産の木材は、外国産の木材に比べて年輪が詰まっているものが多く、乾燥による変形が少ないとされています。
また、近隣の地域で育った木材なら、その土地の気候に合っているため腐食にも強いのです。

国産の自然素材は外材に比べて品質管理の面でも信頼を置けますし、地域材なら輸送距離も短く使う燃料が少ないのでエコです。

地域の林業を応援するという意味でも、国産の地域材をおすすめします。

自然素材にはデメリットもあるが、それも含めて「味」となる

自然素材のデメリットは、ビニールのクロスやコンクリートなどの建材よりも傷つきやすいことです。
汚れがついても、洗剤等で洗うことができません。

ただ、傷のつきやすさや経年劣化による見た目の変化を「自然素材ならではの味」と捉えられる方には問題になりません。

また、自然素材の家は壊れた部分の交換や補修、リフォームなども簡単です。
適切な手入れをすれば長持ちするので、使い勝手や家の耐久性で悩んでいる人にもおすすめです。

まとめ

住まいとしての過ごしやすさを追求するなら、住宅に使う自然素材にこだわってみてはいかがでしょうか?

国産の自然素材を利用した家づくりをご検討の際は、ぜひ伊豆エコまでご相談ください。

和の趣に心が和むパッシブエアコンの家

静岡県熱海市

なだらかに上る勾配天井は間接照明で柔らかに照らします。床板には足ざわりの良い無垢の浮造りアカシアを使用。大きな開口部の下部に見える溝がパッシブエアコンの吹き出し口。ここから吹き出す空気が足元から室内を緩やかに温めます。

薪ストーブにもこだわりました。本体正面、側面ともガラスで覆われたメトス社製「コンツーラ・アービスコ」。ガラス越しに見えるゆらめく炎がお部屋の暖房兼インテリアとして、体も心も温めてくれるでしょう。