作者別: レイサス

都内からのアクセスが抜群!国内のおすすめ別荘地の特徴と魅力を紹介


「伊豆高原の桜並木と大室山」

「都内で働いているものの、都会の喧騒を忘れて自然の豊かな場所で過ごしたい」
「暑い夏は避暑地で家族の時間を楽しみたい」
といった人におすすめなのが、別荘を持つことです。

別荘地として人気のエリアは、温泉があったり海がきれいだったりと、生活環境も良くショッピングなどの施設も充実しています。
ただ、いくらきれいで過ごしやすい場所でも、普段の住まいから遠すぎると行き来するのが大変です。

今回は、都内とのアクセスも良好な国内のおすすめ別荘地を、県ごとにご紹介します。

静岡県のおすすめ別荘地

・静岡県のおすすめ別荘地:伊豆

静岡県の伊豆エリアは、全国的に有名な別荘地の一つです。

別荘地としての特徴は、海・山・高原・湖などありとあらゆる自然が揃っており、さらに美食や温泉まで楽しめること。
歴史のある施設も多いので、インドア派・アウトドア派両方のニーズを満たしてくれます。

温泉の排出量に関して全国2位を誇る湯処なので、ゆっくりと静養したい人にもおすすめです。

伊豆エリアの周辺には、

・修善寺温泉
・伊豆長岡温泉
・赤沢温泉
・土肥温泉
・伊東温泉
・大川温泉
・熱川温泉

など、数えるだけでも大変なほど数多くの温泉が存在します。

単純に温泉の数が多いので、現地に滞在するたびに異なる温泉を訪れたり、足を運んでみて気に入った温泉を何度もリピートしたりと、楽しみ方も自由自在。

ほかにも、世界遺産にも登録されている韮山反射炉に美術館、家族で楽しめるテーマパーク、石廊崎や黄金崎といった絶景スポットも豊富です。

伊豆に拠点を持っていれば腰を据えてさまざまな観光スポットを回れるため、長期間過ごしても飽きない別荘地を探しているなら、伊豆を別荘の候補地として検討してみましょう。

なお、伊豆・東京間は特急電車や新幹線を使えば片道1時間程度でアクセス可能です。


「伊豆の別荘地は海岸付近から高台まで広域に広がります」

・静岡県のおすすめ別荘地:熱海

熱海は、山より海が好きな人におすすめしたい静岡県内のおすすめ別荘地。

伊豆半島の中でも相模湾に面するエリアに位置しており、1年を通して温暖なので春から冬までいつでも静養することができます。

また、伊豆エリアと同様、熱海も有名な温泉地です。
温泉街があるため、別荘から少し足を伸ばせばいつでも温泉を楽しむことができるでしょう。
通常の温泉だけでなく、ふらっと立ち寄れるスパや足湯もあるので、時間ができたとき散策する場所にも困りません。

冬になってもほとんど雪が降らず、春には桜、夏は青々とした緑、秋の紅葉と季節に合わせた自然を楽しめるのもポイントです。

なかでもおすすめの季節は、やはり夏。
すぐ近くに有名な海水浴場やビーチもあるため、マリンスポーツ好きはいつでも気が向いたときに海へ出かけることができます。

病院や大きなスーパーなども揃っているため、長期滞在でも困ることはありません。


「最近では都内からのアクセスの良さから旅行客にも人気の熱海」

千葉県のおすすめ別荘地

・千葉県のおすすめ別荘地:館山

千葉県の南房総エリアにある館山は、房総の青い海と青い空を一望できる別荘地です。

伊豆や熱海、箱根といった全国的に有名な別荘地に比べると知名度は劣りますが、有名別荘地よりも地価や物件価格が安いため、比較的別荘を所有しやすい土地となっています。

東京都内から館山までのアクセスは、車で片道約1時間半。
少し距離はありますが、特定のシーズンだけ長期滞在したり、週末だけ滞在したりする使い方であれば、移動にストレスを感じることはないでしょう。

なお、房総の海は珊瑚がギリギリ生息できるエリアなので、海に出ればシュノーケリングなども楽しむことができます。

近隣には厳島神社や安房神社など、荘厳な雰囲気を楽しむことのできる有名な神社もあり、収穫の時期は初夏の果実である「びわ狩り」体験も可能です。

天気が良ければ東京湾の無効に富士山も見えることから、景観を重視したい人にもおすすめの別荘地となっています。

地価が安く予算内で広い土地を確保しやすいため、野菜や果物を育てたり、ガーデニングを楽しんだりしたい人は、一度館山エリアで別荘を検討してみてください。

神奈川県のおすすめ別荘地

・神奈川県のおすすめ別荘地:箱根

箱根は、夏の暑さが苦手な人、幻想的な景色が好きな人におすすめの別荘地です。

東京に比べると標高が高いため、夏場でも涼しく快適な環境で過ごすことができます。
一年を通して気温が低い分、冬になると雪は積もるものの、雪で道が閉ざされてしまうほど豪雪になることは滅多にありません。

新年に行われる箱根駅伝の舞台でもあるので、誰もが一度はアップダウンの激しい箱根の景色を目にしたことがあるでしょう。
都内からは片道約80分でアクセスできるため、別荘ではなく国内旅行先としても人気のあるエリアです。

性質の異なる温泉が周辺に複数あり、住む場所によっては自宅に温泉を引き込むこともできるので、温泉好きの人にもおすすめできます。

また、芦ノ湖の景色を楽しんだりトレッキングや登山を楽しんだりと、自然と触れ合う機会も持てます。

・神奈川県のおすすめ別荘地:逗子

鎌倉の隣にある逗子は、関東圏でもトップクラスの人気を誇る別荘地となっています。

逗子は鎌倉よりも海に近く、古くから周辺都市の避暑地として利用されてきました。
都心部に比べると落ち着いたエリアですが、別荘地として利用する人や旅行客を相手にしたおしゃれなカフェやレストランも多く、過ごしやすい地域といって良いでしょう。
隠れ家的なお店も複数存在するため、食べ歩きやこだわりのグルメを楽しみたい人にもおすすめです。

逗子の魅力として外せないのが、美しい湘南の海を満喫できること。
逗子の隣にある葉山町まで足を伸ばせば、海岸から江ノ島や富士山まで一望することができます。

また、逗子は日本で初めてヨットレースが生まれた場所としても有名です。
逗子マリーナなどの設備もあるため、マリンスポーツや海が好きな人は、湘南や逗子に別荘を構えればマリンスポーツを思う存分楽しめるでしょう。

逗子は景色や空気のきれいさから数々の文化人や芸能人に愛されており、皇室の方々が過ごされる御用邸もあるため、環境の良さや過ごしやすさなら折り紙付きです。

JRなら都内から最短1時間ほどで行き来できるので、アクセスの不便さを感じることもありません。

宮城県のおすすめ別荘地

・宮城県のおすすめ別荘地:蔵王

宮城県の蔵王は、蔵王連山の東側に広がる別荘地です。

非常に自然豊かな場所で、蔵王町の景色は「美しい日本のむら景観百選」にも選出されています。
町内のおよそ60%が山林や原野なので、足を運ぶたびに四季それぞれの景色を楽しむことができるでしょう。

蔵王の魅力は、何といっても自然の豊かさ。
蔵王町の近くには「御釜(おかま)」という条件によって湖面の色が変わる火山湖があり、冬になると樹氷なども楽しむことができます。

また、ドライブ好きの人には、蔵王連山を縫うように走る蔵王エコーラインもおすすめです。
春は桜、夏は青々と生い茂る緑、秋の紅葉に冬の積雪と、季節によって大きく変わる景色を楽しめるでしょう。

とくにおすすめなのが、冬季から春にかけての期間限定で楽しめる、雪の壁を見ながらのドライブです。

毎年冬になると10メートル近い積雪で埋まる蔵王エコーラインは、3月の中旬から除雪が行われます。
そのため、除雪直後のみ、そびえ立つ雪の壁に囲まれた幻想的な道の中を走ることができるのです。

ちなみに、蔵王には400年以上の歴史を誇る古い温泉もあります。
東京から片道3~4時間ほどかかるため少しアクセスは他のエリアと比べると少々不便ですが、長期滞在する別荘地としておすすめの地域です。

栃木県のおすすめ別荘地

・栃木県のおすすめ別荘地:那須

那須は、関東でも有数の温泉地である鬼怒川温泉を持つ別荘地として知られています。

近隣には鬼怒川温泉以外に那須湯本温泉などもあるため、温泉好きの人はゆっくりと体を休めることができるでしょう。

また、地域によってかなり高低差があり、標高の高い場所は避暑地に最適です。
一方、比較的標高の低いエリアはあまり雪が積もらないため、一年を通して快適に過ごすことができます。

地域として観光に力を入れており、テーマパークやキャンプ、ゴルフなども楽しめるので、多趣味な人や家族でのレジャーを重視したいご家庭にもおすすめの別荘地です。

東京から車で片道約2時間なので、都心との行き来もしやすいエリアとなっています。

長野県のおすすめ別荘地

・長野県のおすすめ別荘地:軽井沢

日本で別荘地といえば、多くの人が早々に思い浮かべるのが軽井沢。

長野県にある軽井沢は、古くから避暑地として有名な地域です。
歴史があり、高級な住宅や別荘などの建ち並ぶ閑静な旧軽井沢エリアと、ショッピングなど生活に便利な施設も多く、旧軽井沢エリアに比べると地価の安い新軽井沢エリアに分かれています。

地域としての特徴は、標高が高く一年を通して涼しいこと。
頻繁に濃霧が立ち込めることでも知られています。

また、新幹線を利用すれば都内から1時間少々で行き来できるというアクセスの良さも魅力です。
テニスやスケート、ゴルフといったスポーツ施設も充実しているため、夏の暑さから逃れたい人は軽井沢に別荘を構えましょう。

・長野県のおすすめ別荘地:八ヶ岳

夏の暑さから逃れられる避暑地をお求めの人におすすめなのが、標高2,000メートルを越える八ヶ岳です。

何といっても標高が高いため、真夏でも気温が低く、快適に過ごすことができます。
そのかわり、冬場は気温が氷点下まで落ちてしまうので、冬の寒さは厳しいです。

都内からのアクセスは車で片道2時間ほど。
同程度の時間で名古屋にもアクセスできるので、別荘へ滞在中にショッピングをしたくなっても、気軽に都会へ足を伸ばすことができます。

なお、周囲には温泉もあり、山岳地帯なので水もきれいです。
登山が好きな人や、水や空気の良い場所で過ごしたい人は、八ヶ岳エリアで別荘の購入がおすすめです。

・長野県のおすすめ別荘地:蓼科

八ヶ岳ほど標高の高いエリアを望まない人におすすめの別荘地が、八ヶ岳の西側に位置する蓼科高原一帯です。

周囲を山に囲まれており、標高も1,500メートル程度と高いため、平地に比べると一年を通して冷涼な気候を維持しています。
日本三大アルプスと呼ばれる八ヶ岳の絶景を楽しめるロープウェイや、蓼科湖、蓼科高原など景色の良い場所が多いのも蓼科エリアの大きな魅力。

また、蓼科湖の近くにある聖光寺は、300本ものソメイヨシノが咲き誇る花見の名所でもあります。

山や湖など自然が豊かで、温泉施設も多く静養にも最適な別荘地と言えるでしょう。

まとめ

大都市東京で生活している人には、心身をリフレッシュするために別荘を持つことをおすすめします。

人口が多く、空気の汚れている都会では、日常的に多くのストレスを受けることになります。人間の精神力や体力は有限なので、ストレスフルな現代社会で楽しく暮らしていくためには、定期的に心身をリフレッシュする時間が必要です。

そこで役に立つのが、別荘です。
国内なら遠くても片道数時間でアクセスでき、澄んだ空気や美しい景色、温泉などを満喫することができます。

ただ、迷ってしまうのが「どこに別荘を持てば良いのか」という場所選び。
同じ地域でも、購入する物件やエリア選びによって現地での過ごしやすさは大きく変わります。

別荘に関するご相談がある方は、国内の有名別荘地・伊豆で営業している伊豆エコへぜひお問い合わせください。

ZEHを安く建てたい方必見!実質0円で太陽光発電が手に入る建て得とは

太陽光発電と高断熱・高気密住宅の組み合わせにより、月々の光熱費を節約できるZEH(ゼッチ)は、暮らしやすく快適な一戸建てをお求めの方におすすめの仕様です。

ただ、ZEHは太陽光発電設備の設置が必須なので、建設費用が高くなる傾向があります。

そこで今回は、ZEHに必須の太陽光発電設備を実質0円で設置できる、LIXILの「建て得」サービスについてご紹介します。

ZEHを安く建てられる「建て得」とは?

建て得とは、「太陽光発電設備を実質0円で設置できる住宅購入サポートサービス」です。

通常、ZEHの家を建てるためには、数百万円かかる太陽光発電設備の設置が必要になります。

しかし、マイホームの予算は有限です。
太陽光発電の設置にかかる初期費用を考えて、ZEHをあきらめる人も少なくありません。

そこで、太陽光発電によって作った電力をサービスの提供企業である「LIXIL TEPCOスマートパートナーズ」へ譲る代わりに、太陽光発電設備の設置にかかったローンを「LIXIL TEPCOスマートパートナーズ」に負担してもらえる「建て得」というサービスが作られました。

そもそもZEHとは?ZEHにするとどんなメリットがある?

ZEHとは、「ネット・ゼロエネルギーハウス(Net Zero Energy House)」の略です。

優れた断熱材や消費エネルギーの少ない設備を採用することで「省エネ」を促し、さらに太陽光発電システムによる「創エネ」により、生活におけるエネルギー消費量を実質ゼロにするというのが目的の家です。

政府は、2020年までに新築の50%以上を、また2030年までには100%をZEHにするという目標を掲げており、これからの家のスタンダードになるとされています。

ZEHのメリットは、光熱費がグンと抑えられること。
省エネによって光熱費が抑えられ、さらに太陽光発電システムで発電した電力を売電することで、光熱費をゼロまたはマイナスにできるというのが、ZEHの大きなメリットでしょう。

また、ZEHは優れた高気密・高断熱の住まいですから、健康的な暮らしにも貢献します。
たとえば、高機能な換気システムによりきれいな空気を保てるため、アレルギーなどの病を持っている方の改善が期待できます。
また、どの部屋にいても温度差が少ないため、ヒートショックの予防にも貢献するでしょう。

ZEHの家を建てる際は、国から補助金が支給されることもメリットの一つ。
2019年度の場合、70~125万円の補助金が受け取れますので、建築費を抑えられる点も魅力です。

なお、この補助金制度は公募制で応募期間が決まっています。
また、今後ZEHが普及していくと補助金制度がなくなるかもしれません。検討されている方は、国の発表をこまめにチェックしながら早めに建てることをおすすめします。

建て得の利用条件は?

利用条件は、太陽光発電を含め、一定数以上LIXIL製設備を使うこと。
建て得のプランは、

・電気とガスを併用する住宅用の「建て得バリュー」
・オール電化にしたい人向けの「建て得バリューE」
・お得な電気料金プランである「建て得電気」

の3種類があります。

「建て得電気」は太陽光発電設備の負担軽減がなく、単なるZEH向けのお得な電気料金プランなので、太陽光発電をお得に設置したい場合は「建て得バリュー」か「建て得バリューE」を選びましょう。

建て得バリュー・建て得バリューEを導入するとどうなるのか

条件にもよりますが、建て得バリューを導入すると、ZEHをお得に建てることができます。
どれくらいお得なのか、実際に計算してみましょう。条件は以下の通りです。

・ZEH仕様の一戸建て建設費用:2,300万円
・太陽光発電設備の設置費用:200万円
・35年返済・固定金利1%の住宅ローンを利用

建て得バリューなしでZEHを建てた場合、月々のローン返済額は約7万1,000円。

建て得バリューを利用すると、太陽光発電の設置にかかる200万円分が実質0円になりますから、月々のローン返済額をおよそ65,000円まで節約できて、お得です。

実質0円で太陽光発電システムを設置できる理由は?

ところで、200万円もする太陽光発電システムが、なぜ「実質0円」で設置できるのでしょうか。その仕組みを説明しましょう。

太陽光発電システムで発電した電気は、電力会社などに売電します。
その売電額が、生活で消費した電気代よりも多ければ、電力会社から「収入を得る」ことができるわけです。この収入を「余剰売電収入」といいます。

建て得では、この余剰売電収入を「LIXIL TEPCO スマートパートナーズ」に10年間譲渡し続ける代わりに、太陽光発電システムのローン支払が抑えられるというもの。
売電で得た収入でローンを支払えるため、事実上0円で太陽光発電システムを設置できるというわけです。

もちろん、ローンを支払い終えた11年目以降の売電収入は、自分のものになります。

「建て得」の利用者はZEHの補助金も受けられる

断熱性能などZEHとしての要件を満たしており、認定を受けたZEHビルダーに依頼してZEHを建てた場合、一戸当たり70万円の補助金をもらえます。

建て得バリューはZEHを建てるためのサービスなので、建て得利用者だからZEHの補助金を利用できない、といった心配はありません。

ただし、ZEHの補助金は公募制です。
応募できる時期が決まっているので、注意しましょう。

2019年の補助金申請期限は、

・一次:6月3日(月)から6月7日(金)まで
・二次:7月1日(月)から7月5日(金)まで
・三次:8月5日(月)から8月9日(金)まで

となっています。

LIXIL商品を採用するごとに電気料金がお得になる

建て得の強みは、「LIXIL商品をたくさん使うと、より電気料金の安いプランを選べる」点です。

建て得利用者は、120kWhまで東京電力の「従量電灯B・C」と同額で電気を使用できます。
従量電灯B・Cの場合120kWh以上300kWhまでの電気料金が26円/kWhなのに対し、建て得で一番電気料金の安いプランなら120kWhから300kWHまで23.66円/kWhなので、1kWhあたり2.34円も安いのです。

住宅の設備にLIXIL商品を採用すればするほど安いプランを利用できるので、建て得を利用するならサッシやキッチン、浴室にトイレなどをLIXILブランドで揃えましょう。

建て得を利用する上での注意点・デメリットは?

上で述べた通り、建て得を利用するには太陽光発電システムのほかにも、指定のLIXIL商品を使うことが条件です。
その指定商品に、お客様のこだわりがなければ問題ありませんが、LIXIL以外の商品を導入したい場合には、利用できない場合があるというのがデメリットの一つとなります。

また、利用の申し込みは「登録ビルダー」といわれる指定工務店で契約する必要があります。施工業者が登録ビルダーでなければ、建て得の申し込みができません。

登録ビルダーは全国各地にありますが、指定工務店ではない施工業者に依頼される方には、このサービスが使えません。
なお、伊豆エコは登録ビルダーですので、建て得の利用は可能です。

また、売電に関する制度がいつまで続くかという点も懸念点でしょう。売電に関する国の方針にも注目していきたいところです。

まとめ

ZEHは、太陽光発電システム以外にも省エネに貢献する建材や設備などを導入することも求められます。国からの補助金が出るとはいえ、その補助金だけで太陽光発電システムを購入するのも難しいでしょう。

こうしたなかで、太陽光発電の設置費用を実質0円にできる「建て得」は、リーズナブルな価格でZEHの家が建てられるチャンスといえるでしょう。
LIXIL商品を採用するという利用条件がありますが、イニシャルコストを抑えられること、また売電による電気代などのランニングコストを抑えられるといったメリットは、大きな魅力です。

もちろん、伊豆エコもZEHビルダーとして登録していますので、費用を抑えてお得にZEHの住宅を建てたい方は、ぜひ伊豆エコへご相談ください。

薪ストーブのある暮らし!薪ストーブの魅力と導入時のポイントとは?

憧れのマイホームを建てる際、おすすめしたい設備の一つが薪ストーブです。
商品によっては一般的なホームセンターなどで手に入れることもできますが、設置方法に不備があると危険なので注意が必要な設備でもあります。

今回は、薪ストーブの魅力と設置時の失敗を防ぐために知っておきたいポイントを解説します。

薪ストーブの魅力とは?

・本物の火ならではの温かみ

自宅に薪ストーブを置く一番の魅力は、本物の炎を身近に感じられることです。
薪ストーブの火は遠赤外線や輻射熱を含むため、体を優しく温めてくれます。

・五感の刺激からくる視覚的な癒し

薪ストーブは、薪や木質バイオマス(木材由来の再生資源)などを燃やして暖を取る設備です。

ただ温かいだけでなく、揺らめく炎や燃料である薪がはぜる音、木が燃える際に出る独特の香りなどで、五感を楽しませてくれます。
室内の照明を落として薪ストーブの火を見つめれば、炎の癒し効果で深くリラックスできるでしょう。

・薪ストーブによっては料理やお湯の用意も可能

天板部分にやかんや鍋を置けるタイプの薪ストーブを設置すれば、薪ストーブのある部屋で料理をしたりお湯を沸かしたりすることも可能です。

なかには、オーブンを搭載していて本格的な料理を楽しめる商品もあります。
パーティーや親族との集まりで料理を披露すれば、盛り上がること間違いなしでしょう。

薪ストーブの特徴

薪ストーブの特徴は、実際に薪や木質バイオマスを燃やすこと。
部屋や薪ストーブの大きさ、使う燃焼にもよりますが、基本的にはストーブを中心に部屋全体をゆっくりと温めてくれます。
薪ストーブの近くが一番温かいため、自然と家族の距離が近づくでしょう。

また、煙突がついており、炎の上昇気流で自然と空気の流れができるので、薪ストーブを使っていれば換気の必要がないのも特徴です。
燃焼を燃やすと二酸化炭素が発生してしまいますが、燃やすのは過去二酸化炭素を吸収して酸素を出していた木材なので、長期的に見れば二酸化炭素の排出量もプラスマイナスゼロ。

石油や石炭などの化石燃料を使った暖房設備は、使えば使うほど二酸化炭素量を増やすので、エコではありません。
薪ストーブは、石油燃料を使う暖房器具よりも地球環境に優しくなっています。

薪ストーブは大きく「輻射式」と「対流式」の2種類

一口に薪ストーブといっても、いろいろなタイプがあります。
大別すると「輻射式」の薪ストーブと「対流式」の薪ストーブがあり、それぞれの特徴を踏まえたうえで設置しましょう。

・輻射式の薪ストーブの特徴

輻射式の薪ストーブは、「柔らかな陽だまりのような暖かさ」が特徴です。
この暖かさのもととなっているのが、遠赤外線(輻射)です。

輻射式の薪ストーブは、炎がストーブ本体を暖めるとともに、遠赤外線を発します。
その遠赤外線がまわりの空気や壁、人などの対象物に届くと、その対象物をやさしく包み込むように温めるというしくみです。

ソファやチェアに座って、ストーブの炎を見つめながら寛ぎたいという方には、輻射式の薪ストーブがマッチしているでしょう。

ただし、設置する場所に注意が必要です。
遠赤外線による暖かさ(熱)は、壁や棚などの向こう側まで届きません。
こうした障害物のない部屋なら室内中が暖まりやすいですが、輻射式の薪ストーブを設置したのに部屋が暖かくならないという場合は、ストーブの周りに何らかの障害物があることが原因かもしれないのです。

輻射式の薪ストーブを設置する際は、まわりに障害物のない部屋の中央などになるよう、間取りを考えましょう。

・対流式の薪ストーブの特徴

間取りなどの関係で、薪ストーブのまわりに壁や棚などを設置する必要があるという場合は、対流式の薪ストーブがおすすめ。
対流式とは文字通り、室内の熱を対流させることで部屋中を暖める薪ストーブです。

暖める仕組みは、まずストーブ本体下の冷たい空気を背面で暖めます。
そして、炎で暖められた空気は、ストーブの前面から放出され部屋全体を暖めます。温風ファンヒーターの仕組みとも似ています。

このため、薪ストーブの近くに障害物があっても温もりを感じられますし、場所を選ばず設置できるのもメリット。
部屋の中央に置いてもコーナーに置いても、またスペースが取りにくい場合でも、同じようにやさしい温もりを与えてくれます。輻射式と比べて早く暖まるのもメリットの一つです。

対流式の薪ストーブには、側面に対流層が設けられています。
これがあるため、ストーブに近い壁でも熱が伝わりにくく、火事になる心配も抑えられます。

・薪ストーブの薪はどうやって用意するのか?

熱源となる薪はホームセンターや、数は少ないですが薪業者(燃料業者)などでも入手できます。ただ、それだと少し味気なく感じる方もいらっしゃるかもしれません。

せっかく薪ストーブを設置するのですから、丸太を購入して薪をつくるところから始めましょう。

丸太は製材所や造園業者、森林組合や林業関係者、別荘の管理会社(不動産会社)などから購入できます。もちろん、知り合いに丸太を所有されている方がいれば、譲ってもらうと良いでしょう。

入手した丸太は、薪割りをしてしっかり乾燥させます。
十分に乾燥していない薪だと、燃えにくいため部屋が暖まりにくいだけでなく、ススなどが多く発生し煙突火災の原因にもつながります。水分含有率は20%以下になるまで乾燥させ、雨に降られない場所で保管しましょう。

薪ストーブを設置するなら煙突の扱いに要注意

・薪ストーブを適切に使うためには煙突の設置と整備が必要不可欠

薪ストーブを安全に使うためには、灰などを逃がす煙突を適切に設置する必要があります。

薪ストーブ自体はホームセンター等でも販売されており、小さなサイズのものなら自分で壁に穴を開けて設置することも可能です。

ただし、煙突の高さが足りないと、煙や灰が室内に逆流してしまいます。
設置した煙突の位置が悪い場合、煙突内や煙突の外がスス等で汚れ、燃焼効率が落ちてしまうことも。

煙突として使っているパイプの固定が甘く、薪ストーブを利用している最中に外れたら、家族が大怪我をするリスクもあるので、煙突は確実に固定しましょう。

・煙突の向きや角度によっては近隣住民に迷惑をかけてしまう

煙突の向きや角度によっては、煙突から出てくる煙やすすが隣家に流れ込んだり、洗濯物を汚してしまったりする可能性もあります。

薪ストーブの性能を発揮するためには、煙突の役割や構造への理解が必要です。
自分で設置して万が一のトラブルが起きると大変なので、薪ストーブの設置は実績のある会社に頼みましょう。

新築や改築なしで薪ストーブは設置できるのか?

薪ストーブは、近隣住民の理解など条件さえ整えば、どんな建物にも設置が可能です。

実績のある施工業者と綿密に計画を立て、必要な部材を用意しておくことで、施工は短期間(1~2日)で完了します。

なお、薪ストーブの重量は100~150kgくらいあります。
設置する場所の床が抜けるようなことがないよう補強工事が必要であったり、壁の耐熱加工、屋根の補強工事などが必要になったりすることもあります。

心配な場合は、施工業者に相談しましょう。

まとめ

薪ストーブは、温かいうえに癒し効果もあるおすすめの設備です。
ただし、煙突や薪ストーブに詳しい人が設置しないと、安全面で問題が起きてしまいます。

薪ストーブを置く場所や煙突の経路、薪ストーブ周辺の場所確保など、設計段階から工夫が必要になってきます。

伊豆エコではベルギー、スウェーデン、オーストラリアなどさまざまな国で作られている高い性能かつインテリア性も兼ね備えた薪ストーブを多数取り扱っています。

薪ストーブの設置を失敗したくない人は、ぜひ伊豆エコへご相談ください。

暖房だけでなく冷房にも対応した最新式のOMソーラー「OMX」の魅力

伊豆エコでは、省エネかつエコな空調システムであるOMソーラーの設置をおすすめしています。また、OMソーラー株式会社が販売しているOMソーラーの弱点を克服し、より冷房能力を高めた冷暖房システム「OMX」もご提供しています。

今回は、OMXの魅力やOMソーラーとの違い、OMXのメリットなどを詳しくお伝えします。

OMXとは?

OMXは、太陽熱利用・熱交換・ヒートポンプ・給湯器を組み合わせた全館型の空調設備です。

四季のある日本で1年中快適に過ごすためには、冷房と暖房の両方を使用する必要があります。特に、夏場は日中の気温が40度を越える日もあるため、外の暑さをやわらげることのできる強力な冷房は必須といって良いでしょう。

従来のOMソーラーには、太陽熱による暖房機能しか備えておらず、空冷力はありません。
そこで、OMソーラーを提供している企業が冷房機能を備えたシステムとして開発したのが、OMXです。

OMソーラーで培った太陽光の利用技術に加えて、省エネ効率の高いヒートポンプを利用することで、24時間体制の空調管理を実現しています。

OMXの運転モード

OMXは、時間や天候、季節によって運転モードを変えることで、1年を通して快適な室内環境を保ちます。
OMXの運転モードは、次の4つがあります。

・太陽熱を使った暖房

冬の晴れた日は、太陽熱を使って室内を暖めます。
屋根の熱を小屋裏に設置した室内ユニットで室内に循環させることで、家全体を暖めます。なお給湯については、このモードではヒートポンプ(OMX室外ユニット)を使います。

・ヒートポンプを利用した暖房

夜間や雨の日は、ヒートポンプ(OMX室外ユニット)で部屋を暖めます。
室外に設置したOMX室外ユニットは冷暖房や給湯の役割を果たす便利な設備です。

・ヒートポンプ冷房と廃熱利用給湯

夏場は、ヒートポンプで部屋を涼しく保ち、室内の暖かい空気を熱交換して屋根から排出します。
また、室外機(OMX室外ユニット)で生じる熱を使って湯を沸かす給湯機能は、環境にもやさしい優れものです。

・熱交換換気のみ

春や秋など室内が快適な温度で保たれているときや、夜から朝にかけて気温が下がっていくときは、熱交換換気のみを作動。室温を常に一定の温度で保ち続けます。

OMXはOMソーラーと何が違うのか?

・OMソーラーとの違い:全館冷房を利用できる

従来のOMソーラーは、太陽光で温めた空気を循環させることでじわじわと家を温め続ける装置です。外気で暑くなった室温を外に排出することはできますが、直接的な冷房能力はありません。

これに対しOMXには、冷風と温風を生み出せるエアコンがついているので、季節や天候に関係なく冷暖房を利用可能です。ヒートポンプを使って冷やした空気をダクト経由で家中に届けられるため、全館冷房にも対応しています。
夏の暑さが苦手な方は、冷房能力の高いOMXを選んだ方が良いでしょう。

・OMソーラーとの違い:天候に関係なく冷暖房を利用可能

OMソーラーの弱点は、基本的に晴天が続かないと暖房機能を活用できないことです。
夜間や曇りの日、雨や雪などが降っていると、冬場室温を十分に上げられない可能性があります。

その点、OMXは空気を冷やしたり温めたりする装置であるヒートポンプがついているので、夜でも曇っていても冷暖房を利用可能。
また、冷房の排熱を利用してお湯を温める給湯機能も搭載しています。

OMXのメリット

・OMXなら1年中快適な室温をキープできる

OMXを導入すると、夏場は27℃を上限、冬場は18℃を下限にして、自動的に室温を保ってくれるので、1年中過ごしやすくなります。

1日を通しても、18℃から27℃の間で室温を保てるように設定が可能です。
通常は、外気温にあわせて朝晩は涼しく昼間は暖かくなりますが、室温の幅や時間帯の設定変更もできるので、ライフスタイルにあわせて快適な室内環境をつくることができます。

OMXは一般的なエアコンと同じくヒートポンプ方式を採用していますが、エアコンのように固定された送風口はありません。OMXは、まず床や壁を冷やし、それから室内の空気を冷やしていく仕組みになっています。

このため、場所によって冷たい風を浴び続けたり、足元だけが冷えるといった温度のムラが生じたりすることもなく、部屋全体をやさしく冷やしてくれます。

・OMXを活用して冷房病(クーラー病)を防ぐ

エアコンの効いた部屋で長時間過ごすと、冷房病(クーラー病)の心配があります。
エアコンの冷風で風邪をひくといった経験をされた方も多いかと思いますが、それ以外にもエアコンが原因で体調不良になることもあります。

夏になると、体内の熱を放出させるために毛細血管が広がり、汗をかきやすくなりますが、そんな状態で冷房の効いた室内に長時間いると、体が熱を放出し過ぎて体調を崩しやすくなります。

また、外との気温差によって自律神経のバランスを崩し、冷え性や肩こり、頭痛、だるさなどの症状を引き起こしやすくなります。

OMXなら、こうした問題も起きません。エアコンの冷風で風邪などの体調を壊すリスクも抑えられますし、エアコンが苦手な方でも快適に過ごすことができるでしょう。

・OMXは温度を控えめに設定しても快適

OMXは、体感温度でも違いを感じられるシステムです。

一般的に体で感じる温度は、室温だけでなく風の強さや、床・壁の表面温度によっても変わってきます。
OMXの冷暖房システムは無風で、床や壁から温めたり冷やしたりするので、エアコンよりも温度を控えめに設定しても快適に過ごせます。

また全館冷房・全館暖房で、部屋と部屋の温度差から心臓発作などを起こしてしまう「ヒートショック減少」を心配しなくて良いのもメリットです。
さらに、換気機能もついており、室温を維持しながら室内の汚れた空気だけを外に排出できます。

・省エネ性能が高く維持費が安い

OMXの省エネ率は、平均55%。年間の消費電力を半分程度に抑えられるので、月々の電気代も安いです。

排熱を利用して常時370Lのお湯を沸かせるため、毎日入浴してもお金があまりかかりません。
一戸建ての維持費を抑えつつ、快適な住環境を実現したい場合は、OMXを検討しましょう。

・室外機が1台で良いのでデザインの邪魔にならない

OMXは、壁掛けのエアコンを設置する必要がなく、1台の装置で家中の冷暖房を管理できます。
室外機(OMX室外ユニット)も1台で十分。給湯についても、OMX室外ユニットが管理します。一般的なエアコンと違って、空調設備がデザインの邪魔になりません。

・環境にもやさしい

エアコンを使うより、OMXは消費電力を減らせることから、環境にもやさしいといえます。

環境省は、CO2などの温室効果ガスの排出量を2050年には80%削減、今世紀末にはほぼゼロにすることを掲げています。

エアコンの省エネ性能は、以前に比べればかなり上がってはいるものの、消費電力でみると家庭内で上位にある設備です。

OMXは、自然熱を上手に活用し、快適な室内環境をつくる省エネ設備。
エアコンと比べて平均で55%の省エネを達成できることからも、CO2などの温室効果ガスの排出量削減にも大きく貢献しますので、環境にもやさしい設備でもあるのです。

まとめ

低コストで1年中快適に過ごせるOMXは、OMソーラーの上位版。
OMソーラーの弱点だけでなく、エアコンの弱点をも克服したシステムで、お財布にも体にも、そして環境にもやさしい設備です。
OMXが今後ますます普及すれば、地球温暖化対策にも貢献してくれることでしょう。

夏の暑さが苦手な人、天候や気温に関係なく過ごしやすい家をお求めなら、ぜひ一度、伊豆エコへご相談ください。

パッシブデザインの魅力!住宅にも住人にも優しい「通風」にこだわる家

伊豆エコの家でも採用している「パッシブデザイン」は、太陽光や風などの自然エネルギーを使って、快適な生活を実現する住まいの工夫です。

パッシブデザインのメリットは、居心地の良さだけではありません。
たとえば「通風」。間取りや窓の位置・大きさなどを工夫して風通しの良い室内空間をつくることで、冷暖房費の節約や、環境にやさしい住まいを実現できることもパッシブデザインのメリットです。

また、そこに住む人の健康に配慮していることもメリットの一つ。
風通しの悪い家は湿気をため込みやすくなります。湿気の高いじめじめとした空間は不快に感じさせるだけでなく、カビが繁殖しやすくなり、住んでいる人の健康を損ねたり、構造部を朽腐させ建物の寿命を縮めたりと、人や建物の状態に大きな影響を与えることもあります。

こうした問題点を解決する家づくりも、パッシブデザインの特徴。
パッシブデザインは、通風にこだわって住宅を長持ちさせる「湿気対策」でもあるのです。

今回は、住宅の寿命を左右する湿気と通風の関係や、通風にこだわったパッシブデザインの魅力をご紹介します。

自然素材を使った健康住宅。何もしないと「湿気」に弱い

・家の中がじめじめしていると内装や基礎が劣化する

湿気は、住宅を劣化させる大きな原因の一つです。
家の中がじめじめしていると、湿気から結露が生まれ、カビが生えて木材を腐らせてしまいます。

特に怖いのが、目には見えない壁の中や基礎といった住宅内部の腐食。
どれだけ高品質な自然素材を使っていても、家を支える木材が腐ってしまえば住宅は長持ちしないのです。

・過剰な湿気はシロアリ被害を招くことも

湿気の問題点として、忘れてはならないのがシロアリ被害。

シロアリは、日本全国で活動し、餌や巣作りに向いた環境を見つけると家の地下やちょっとした隙間から住宅内に侵入して木材を食い荒らす害虫です。

そんなシロアリは腐った木材を好んで食べるため、過剰な湿気を放置していると、気付かない間に基礎や壁の内側をスカスカにされてしまいます。

・通風にこだわると家は長持ちする

湿気や結露による被害を防ぐもっとも効果的な方法は、換気です。

湿気や結露、結露によるカビの繁殖は、風通しが悪く空気のよどみやすい場所に発生します。
逆にいえば、通風さえ確保されていれば湿気・結露・カビによる被害の大部分を防ぐことができるのです。

ただ、換気をするために毎日家中の扉を開け放つというのは現実的ではありません。
冬場はあまり窓を開けたくないでしょうし、防犯の点からも良いとはいえないでしょう。それに、基礎部分にも換気は必要です。

だからこそ、家を建てるときは、意識しなくても室内を換気できる通風にこだわった住宅を選ぶ必要があります。

通風にこだわる家は人にもメリットが

通風の良い家は、そこに住む人にも快適で健康的に過ごせるといったメリットがあります。

・気持ち良く快適に過ごせる家になる

風通しが良い家は、何よりも快適に過ごせるのが一番のメリットでしょう。
春は新緑のさわやかな風が吹き込み、秋も気持ち良いそよ風が室内環境を快適にしてくれます。さわやかな風や涼しい風が室内に吹き込むだけでも、心地良く感じることでしょう。

とりわけ夏の朝晩は、自然風が冷房の代わりになってエアコン要らずの暮らしも期待できそうです。

また冬は、インフルエンザなどの病気を予防するうえでも、こまめな換気が必要といわれます。冷たい風が吹き込むので、窓を長時間開放したくない時期でも、パッシブデザインの家なら通風が良く短時間で換気を済ませられる点も、メリットの一つでしょう。

・カビのもたらす悪影響をなくせる

通風が悪く湿気の多い家は、カビが繁殖しやすくなります。
そのカビの胞子が、空調の風によって室内に充満すると、人の体に入り込みアレルギーなどの病気をもたらす場合があります。特に、免疫力の低い赤ちゃんや小さなお子さん、ご高齢の方には室内のカビによって重い病気をもたらすリスクもあるのです。

通風の良い家だと、湿気がたまりにくく適度な湿度を保てますから、病期の根源となるカビの繁殖を抑えられます。アレルギーなどの病気になる心配も少なくなりますし、子どもから高齢者まで健康的に過ごせる空間をつくりやすくなるのです。

・通風の良い家は電気代の節約にもつながる

心地良い自然風を生かしたパッシブデザインの家で暮らせば、エアコンなどの空調を使う機会が少なくなります。電気代も抑えられ、省エネで環境にも良いといったメリットもあります。

冷房の効いた空間で長時間過ごすと、風邪をひくなど体調を崩す場合もあります。
自然風が吹き込むパッシブデザインの家なら、室内が冷め過ぎることもないので、体調不良になるリスクも抑えられるでしょう。

パッシブデザインが快適な通風を実現できる理由

・りんご型平面を採用しているため通風が遮られない

パッシブデザインの間取りは、部屋をたくさん作って壁や廊下で区切る「ぶどう型平面」ではなく、ひとつの大空間を共有する「りんご型平面」であることが特徴の一つです。

ぶどう型平面の家と違って、大空間の通風を確保するだけで家全体を換気できます。

また、家全体の室温を一定に維持する構造なので、部屋ごとの温度差で結露が発生する心配もありません。

・風向きに合わせたウィンドキャッチャーで効率的な換気を手助け

伊豆エコのパッシブデザインでは、地域や季節ごとに異なる風向きを分析して、効率良く自然風を家の中へ呼び込めるように「ウィンドキャッチャー」を設置しています。

ウィンドキャッチャーとは、文字通り 「風をつかまえる」ための工夫です。風は、壁や窓などにぶつかっても、前に進むという性質があります。この性質を利用して、風向きにあわせてすべり出しの窓を開口したり、袖壁を設けたりすることで、窓や壁にぶつかった風を部屋の中に取り込めるよう設計しています。

このように、一般的な住宅と違い、自然のエネルギーを効率良く利用して換気できるのが、パッシブデザインの強みです。生活しているだけで、ある程度、換気することができます。

・位置や大きさまで考慮した窓の設計で住宅内の通風をデザイン

最適な通風を実現するため、住宅内にある窓の位置や大きさまでこだわって通風をデザインしているのがパッシブデザインの特徴です。

さらに伊豆エコでは、ただ単に風が良く吹く方向に合わせて窓を設置したり、りんご型平面で広い空間を確保したりするだけでなく、吹き抜けや高窓を使って上下の通風も確保しています。

湿気を含んだ温かい空気が天井付近に溜まることを考えて、より効率的に換気できるよう工夫しているのです。

まとめ

パッシブデザインを採用した家で通風を考える際には、「卓越風向」「立体通風」「高窓」「ウィンドキャッチャー」という4つのキーワードが重要とされます。

その土地の風向きを考慮して風通しの良い間取りの設計はもちろん、自然風を取り込むために、デザイン面も含めさまざまな工夫を凝らして家づくりをしているのが、パッシブデザインの家です。

そして、パッシブデザインは「住まいの健康」「住む人の健康」にも貢献し、末永く安心して暮らせる日々をサポートしてくれます。

自然素材を使った健康住宅を長持ちさせるために、通風にこだわった家を選びましょう。
風通しに配慮した長寿命の住宅について詳しく聞きたい方は、ぜひ一度伊豆エコまでお問い合わせください。

高断熱の家に住むと健康になる!?「有病率」と断熱性の関係とは

現代の家は、優れた断熱性能を持っていることが当たり前になっています。
断熱性の高い家は、一年を通して快適な室温に保ち続け、エアコンの稼働率を下げることで節電や環境負荷の低減にも貢献しています。

家計にも環境にもやさしい断熱性の高い家。それだけでなく、人間の体にやさしい点も、特徴の一つです。実は、断熱性の高い家を選ぶと、病気になるリスクを下げられるといったメリットもあるのです。

「高断熱の家に住めば健康になる」といわれても、すぐには納得できない人もいるでしょう。
そこで今回は、有病率と断熱性の関係から、高断熱の家を選ぶと健康的な暮らしが送れる理由について解説していきます。

有病率って何?

有病率とは、「何らかの病気になっている人の割合」のことです。
計算方法は単純で、「集団内で病気になっている人の数」を「集団の人数」で割って求めます。

普段目にする機会のない専門用語ですが、有病率と住宅の断熱性に関連性があるかどうかは、国際的にも注目されているテーマの一つです。

たとえば、ニュージーランドでは「断熱改修をした家とそうでない家で暮らした場合、住民の健康状態にどの程度差が出るのか」について調査されています。

その結果、断熱不足が健康に悪影響を与えるという調査が報告され、高断熱高気密な家づくりが推進されるようになっています。

こうした調査は、日本でも行われており、住宅の断熱性能が高くなると有病率が下がることがわかっているのです。

データから見る高断熱住宅の意外なメリットとは

・断熱性能の高い家に住むと高血圧のリスクが下がる

住宅の断熱性と健康の関連性について、慶應義塾大学の伊香賀俊治教授は「室温がもたらす血圧への影響」に関する調査研究を行いました。対象としたのは高知県と山口県に住んでいる約200人の方です。

これによると、「リビングの室温が10℃低くなると血圧が平均4.3mmHg高くなる」という結果になり、断熱性の低い寒い家で生活していると、それだけで高血圧のリスクが上がってしまうことがわかりました。

医学的に見ても、人間の体は寒くなると体温を逃さないよう血管が収縮する作用があります。血管が収縮すれば、血圧が上がりやすくなるので、断熱性の低い家に住んでいると高血圧のリスクが高まることも納得できるでしょう。

さらに、この調査では住民が高齢であるほど、室温と血圧の影響が大きくなることも指摘されています。

調査研究によると、40歳未満の方では室温による血圧の差はほとんどみられませんでしたが、40代以上になると影響を受ける人が増えていき、血圧も5mmHg弱ほど高くなりました。
さらに70代以上の方は、7mmHg以上も高くなり、高齢の方ほど影響を受けやすいという調査結果が出たのです。

最近では、家の中の急な温度変化で心筋梗塞や脳こうそくのリスクが高まる「ヒートショック」による事故が問題視されています。断熱性の高い家は、部屋ごとの温度差が生じにくいため、ヒートショックも防げることもメリットのひとつなのです。

高齢になってから家を建て替えるのは大変です。健康リスクを考えると、最初から断熱性能の高い家に住む方が賢い選択といえるでしょう。

(※1)KAKEN:科学研究費助成事業データベース:健康維持便益を統合した低炭素型居住環境評価システムの開発
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-23246102/23246102seika.pdf

・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎の有病率も改善

2011年に発表された、健康と住まいの断熱性に関する調査をご紹介します。(※2)

こちらの調査は、特に断熱対策をしていない一戸建てから、国が定めるエネルギー基準をクリアした高断熱住宅へ引っ越した、全国1万人の方を対象に行われたアンケートです。

アンケートの内容は、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、気管支喘息などの疾病がある方に、引っ越し前と引っ越し後で変化があったかを質問しています。

調査の結果、高断熱住宅へ引っ越し後、さまざまな有病率が改善されていることがわかりました。

たとえば、アレルギー性鼻炎は「27%」も改善、アレルギー性結膜炎の有病率も「33%」が改善、さらにアトピー性皮膚炎は「59%」改善、気管支喘息は「70%」も改善したという調査結果が出たのです。

高気密・高断熱の家は、そのままだと外の空気を取り入れにくいため、高性能な換気システムを備えているケースが大半です。
最新の換気システムは、アレルギーの原因となるほこりや花粉なども除去して取り入れますので、室内の空気をきれいな状態に保ちやすくなります。このため、アレルギー物質に起因する有病率も、大きく改善したと考えられるのです。

(※2)J-STAGE:健康維持がもたらす間接的便益(NEB)を考慮した住宅断熱の投資評価
https://www.jstage.jst.go.jp/article/aije/76/666/76_666_735/_pdf

・その他6つの疾患に関する有病率も改善

上記のアンケートでは、アレルギー物質が直接関連しない疾病についても調査されています。(※2)

結果からいうと、以下6つの病気すべてで有病率が改善しています(括弧内の数値は改善率を示します)。

・高血圧性疾患(33%)
・関節炎(68%)
・肺炎(62%)
・糖尿病(71%)
・心疾患(81%)
・脳血管疾患(84%)

断熱性能の高い家で暮らすと、高血圧になるリスクが抑えられる点については先述の通りです。高血圧性疾患が改善されることはもちろんですが、その影響からか、心疾患や脳血管疾患などの有病率改善にもつながっているのではないかとみられます。

その他の疾病に関しては、さまざまな要因があると想定されますが、いずれにせよ断熱性能の高い住宅で生活すると、病気のリスクが下がるという結果になったのです。

・病気になるリスクが下がれば将来の医療費も節約できる

断熱性の高い家で暮らすと、冷暖房費を削減できることは以前からいわれていますが、上述の通り病気になるリスクも減ることから医療費も節約できますし、また病気になったことで被る経済損失を抑えることにもつながります。

先ほど紹介した「健康と住まいの断熱性に関する調査」では、こうした観点から具体的に削減できる金額についても算出しています。

たとえば、年収が約450万円の中所得世帯が、高断熱住宅に住んで健康で居続けた場合、年間約2万7,000円分の損失を抑えられると算出されました。(※2)

この計算では、健康保険による自己負担率を3割として算出されていますが、社会的な負担を加味すると1世帯あたり約5万9,000円の便益をもたらすという結果になっています。

少子高齢化が進み、国民一人あたりの医療費負担は、年々増加することが見込まれています。
少し古いデータですが、2009年の一世帯あたりの年間医療費は約67万円でした。
高断熱の家に住むことで、健康維持の便益が年間約5万9,000円もたらすとすれば、医療費負担の軽減など社会的にも大きく貢献すると考えられるでしょう。

まとめ

高断熱住宅に住むと、さまざまな病気の有病率を下げられることがわかりました。

人生100年時代の現代日本では、健康はいくらお金を積んでも手に入らない貴重な財産です。

高齢になればなるほど室温の低さと健康リスクの関連性は大きくなるため、将来のことを考えるなら、断熱性の高い家を建て暮らした方が、末永く元気に暮らせることでしょう。

病気になりにくい健康住宅について知りたい方は、伊豆エコまでお問い合わせください。

自然素材を使って家を建てるときの注意点とは

伊豆エコでは、伊豆の地に合った自然素材を使って家づくりをしています。
ただ、自然素材を使った家には、人それぞれの相性もあれば注意点もあるのです。

今回は、家づくりに自然素材を使う場合の注意点をご紹介します。

自然素材の家を建てるときの注意点

・こだわればこだわるほど費用が高くなりがち

住まいに利用する自然素材は、建材にこだわればこだわるほど値段が高くなってしまうことが注意点のひとつです。

材木ひとつをとっても、肌触りの柔らかい杉やヒノキと、木目のきれいなケヤキや楓とでは値段に大きな差が出てきます。一例として、同じ産地の杉でも節目があるかないかで1~2割も価格が変わってくるのです。

また、一般的には国産より輸入材木の方がリーズナブルですが、ものによっては海外製でも高い材木があります。同じ無垢材でも、ウォールナットやマホガニー、チークなどの輸入材木のほうが、国産杉の2~3倍もする商品だってあるのです。

塗り壁に関しても、漆喰なのかシラス壁なのか、それとも珪藻土なのかによって値段は大違いです。

比較的にリーズナブルなのが珪藻土ですが、一口に珪藻土といっても混ぜているものによっても価格が異なります。
珪藻土は、そのままでは固まらないため「結合材」といわれる物質を混ぜてから施工します。その結合材が、価格差を生む一因。安いものだと仕上がりの独特な風合いや調湿性を損ねる場合があるため、注意が必要です。

良質な自然素材は数や入手経路が限られているため、良いものを望むと材料費や輸送費など、どうしてもコストがかさんでしまいます。

・外観から内装まで自然素材にこだわるとかえって住みづらい

自然素材だからといって、何から何まで自然素材にした家が住みやすいとは限りません。

木材を多用する日本古来の住まいは構造上隙間ができやすく、工業製品を使った現代の住宅に比べると気密性や断熱性で劣る場合もあるからです。

また、自然素材は湿度でサイズが変わったり、湿気で腐食したりしやすいのもネック。そのため、日常的なお手入れも必要になってきます。

自然素材ではあるけど、住み始めてからのメンテナンスが大変な家が「住みやすい家」とはいえないでしょう。外観から内装まですべて自然素材の家にしてしまうと、かえって住みづらさを感じてしまうので、注意が必要です。

・工業製品と違って品質にばらつきがある

自然素材は天然のものなので、品質にばらつきがあります。
特に木は、芯に近い部分と外周部分とで強度や反りづらさが違いますし、断面に対して縦に切るのか横に切るのかによっても木目の見え方が大きく変わってしまうため、「同じ品質のものを大量に用意する」のが難しいのです。

「自然素材は使いたいけど、統一感を持たせたい」という要望を持っていると、材料費だけでかなり高額になるか、こだわりによっては実現不可能な場合もあります。

・自然素材の産地や品質によって土地に合わない場合も

まったく同じ種類の木でも、雨の多い場所で育ったものとほとんど雨の降らない場所で育ったものでは、成長の度合いや品質が違います。

自然素材は生まれ育った地域の気候に適応しているので、国産でもまったく違う場所で伐採した木材を使うと、腐食や劣化が思ったより早く進んでしまう可能性もあるのです。

最近では、「地産地消」という考えが家づくりにも浸透してきました。
その土地で育った木などの自然素材を使って建てた家は、気候風土にもなじみ、長持ちしやすいといったメリットがあります。

現代のように物流機能が発展していなかった昔の家は、それが当たり前でしたし、京都や奈良の寺院に代表される千年以上経ってもその土地にあり続ける建物なども、その地で育った建材を使っていることも長持ちする理由の一つなのです。

・自然素材には素材のクセがあるので業者選びは慎重に

2×4(ツーバイフォー)に代表される工業化・画一化された現代の家は、工場で生産された部材を現場に運び組み立てるシンプルなつくりです。
このため短工期で施工でき、価格もリーズナブルなのが特徴でしょう。

一方で自然素材の家に使われる建材は、見た目は同じでも性質の異なる部材が多々あります。一つひとつの性質を、大工や左官などの職人が、これまでの経験やノウハウで見分けながら建てていくため、簡単に施工できるものではありません。

たとえば、大工は木目を見極めたり、寒暖や湿度差による伸び縮みを予想したりしながら構造部を組み立てていきます。
左官は、下地を何度も丁寧に塗ったうえで珪藻土の土壁を仕上げていきます。仕上がりは、左官の腕に大きく左右されるのです。

こうした手間暇がかかることも、自然素材の家の値段が高くなる理由の一因でもあります。

自然素材の家は、画一的な家づくりしかしたことのない業者では建てられません。たとえ建てられたとしても、実績がなければ長く安心して住める家になるとは限りません。

自然素材の家を建てる際には、実績や経験などをしっかり見極めたうえで業者選びをすることが大切なのです。

伊豆で自然素材の家を考える人に伊豆エコの家をおすすめする理由

伊豆エコでは、自然素材をふんだんに使った家づくりについて、豊富な実績があります。長年の経験から厳選した素材のみを採用することで、自然素材が抱えるデメリットを払拭した住まいをご提供しています。

具体的に、伊豆エコが建てる自然素材の家の特徴を紹介しましょう。

・高品質な地元静岡のブランド木材を使用している

伊豆エコが建てる家に使われる木材は、地元・静岡の富士山麓で伐採された「富士山檜輝」を使用しています。

富士山檜輝は「しずおか優良木材」にも認定されている国産のヒノキで、全国でもわずか13社しか取り扱いのないブランド木材です。

静岡の清涼温暖な気候と、富士山麓の火山灰土壌、そして徹底した管理体制のもとで育った富士山檜輝は、年輪幅が密で高い強度と美しさが持ち味。香りが豊かで滑らかな質感も、特徴です。

製材する際には、木材1本1本の品質や強度をこまかくチェックしているため、自然素材にありがちな品質のばらつきや土地との相性で悩む心配もありません。

なお、一定以上の割合で富士山檜輝を使うと静岡県から補助金をもらえる点も魅力です。

・板壁ではなく国産の塗り壁を採用している

天井も木、床も木、壁も木だと、かえって圧迫感が生まれます。

しかし、伊豆エコでは板壁ではなく塗り壁を採用することで、内装すべてを自然素材でまとめつつ快適な空間を実現します。

塗り壁には、高寿命で脱臭作用・調湿作用に優れた国産の「高千穂シラス」を採用しています。シラスは南九州一帯に広がる火山噴出物で、珪酸や酸化アルミニウムを豊富に含んでいます。

複雑な構造をしているため、調湿性や消臭性に長けている点も高千穂シラスの特徴。
シラスは湿度が上がると余分な湿気を吸収し、湿度が下がると湿気を放出する、優れた調湿機能を持っています。

また、消臭機能にも優れ、タバコやペットのニオイはもちろん、家具や建材から放出されたホルムアルデヒドなどの化学物質もしっかり吸着。一度吸着した物質ははがれず、空気清浄機がなくてもきれいな空気を保ち続けます。

なお伊豆エコでは、高千穂シラスのなかでも、豊かな風合いと安らぎ感が特徴の「薩摩中霧島壁」を使用。化学物質を一切含まず、100%天然成分の壁材で仕上げます。

・伊豆エコでは自然素材と工業製品の良いところ取りをしている

内装に良質な自然素材を使う一方、屋根や外壁には高断熱で費用も安いガルバリウム鋼板を使っていることも、伊豆エコが建てる家の特徴です。

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛を主成分とする鋼板で、耐熱性だけでなく耐食性や加工性などにも優れています。特に、サビにくい耐久性が特徴で、海沿いで塩害の影響を受けやすい地域にも有効。対応年数も10~20年と、トタンよりも長寿命です。

自然素材と工業製品を上手に組み合わせることで、コストが高く手入れも大変な自然素材のデメリットをうまく緩和しています。

まとめ

自然素材を使った住まいに憧れる人は多いですが、自然素材を多用すれば住みやすい家になるわけではありません。

伊豆の地に合わせて自然素材を厳選した、住み心地の良い家づくりに興味のある方は、ぜひ一度、伊豆エコへお問い合わせください。

一年を通して省エネで過ごしやすい空間を作る!パッシブエアコンのメリットとは

夏の暑さや冬の寒さに影響されず、一年を通して快適に生活するもっとも手軽な方法は、エアコンを使うこと。

ただ、エアコンでは足元が温まらない、頭の周りが冷えないということもありますし、1日中エアコンをつけっぱなしにしておくと、電気代がかかるので環境にも優しくありません。

そこで注目されているのが、パッシブデザインを採用することでその効果を最大限に活かすことができる「パッシブエアコン」という設備です。

今回は、省エネや節電をしながら家の中を常に快適に保ちたい方へ向けて、パッシブエアコンのメリットをご紹介します。

そもそもパッシブエアコンとは?

パッシブエアコンとは、1台で家全体の冷暖房と1階の全面床暖房を提供できる全館空調システムのことです。

部屋を涼しくしたい、暖かくしたいときに使うものというよりも、24時間かけっぱなしにして快適な室温をキープするための設備です。

仕組みとしては、太陽光と空気の流れを利用するのが特徴です。
太陽の位置が高く気温の高い夏場は、屋根やひさしで強い直射日光を防ぎつつ、地域に合わせた通風と家全体に張り巡らせた空調を使って涼しい空気を循環させます。
冬になると窓から太陽光を取り込み、太陽熱で暖められた屋根や床の熱を床下の空間や配管を使って家全体に循環させて、一定の室温を保つのです。

また、太陽光発電や排熱を利用した省エネ給湯器と組み合わせれば、さらにエネルギーの消費量を節約できます。

ただ、基本的に24時間稼働すること、1台で家全体を管理することから、「電気代が高くなるのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、エアコンの電力消費量は起動時がもっとも高いため、頻繁にエアコンのオンオフの切り替えをすると、つけっぱなしにするよりもかえって電気代が上がってしまいます。

パッシブエアコンは高い断熱性・気密性を誇る住宅に設置するため、少ないエネルギーで快適な空間を維持することができます。

実際にパッシブエアコンの販売元であるOMソーラー株式会社の地域別シミュレーションのデータからみると、関東・東海エリアは月々3,000円弱の電気代に抑えることが可能です。

パッシブエアコンは床下から家全体を暖めてくれる

パッシブエアコンはダクトを通して床下から暖気を送り、1階全体の床暖房を行います。

家全体の空調や風の通り道を計算し、エアコンの風がうまく家中を循環するような設計にしているため、一般的なエアコンのように「閉め切った室内で使っていると息苦しく感じる」といった問題もありません。

伊豆エコでは壁や窓などに断熱性の高い素材を使っており、OMソーラーを導入した場合、昼間に蓄えた熱や夜間家を暖めるための熱を逃さず活用できるようになっているのが特徴です。

パッシブエアコンは小さな子どものいるご家庭も安心

一般的な壁掛けタイプのエアコンを使っていて、冬場は足元が寒く、夏場は頭の周りが暑いと感じた経験はありませんか。
これは暖かい空気が部屋の上へ上り、冷たい空気は下へと流れる性質があるからです。

室温にムラがある場合、エアコンの設定を強くする方も多いですが、小さなお子さまがいるなら温度管理に気を使う必要があります。
大人にとって快適な室温でも、子どもにとって快適とは限りません。
子どもは大人と比べて体温調整機能が未熟で、背も低くて大人より冷房の影響を受けやすいからです。

パッシブエアコンは通常のエアコンと違い、暖かい風や冷たい風を直接吹き付けるわけではありません。温風は窓際や壁際の吹き出口からふわふわと流れ、冷風は天井の吹出口から冷気がゆっくり降りてくるようになっています。

そのため、パッシブエアコンなら気流感を感じることはなく、家全体の室温のムラもなくせるため、大人も子どもも過ごしやすい状態を作り出せます。

パッシブエアコンなら家全体がムラなく暖まるためトイレや浴室への移動も快適

パッシブエアコンを設置する住宅は断熱性能が高いため、家全体をムラなく暖めることができます。

空気の通り道を計算して間取りを作るので吹き抜けなどがあっても、家の中が冷えることはありません。
また、家全体の温熱環境を管理するパッシブエアコンがあると、「リビングは暖かいけど、廊下・トイレ・浴室は寒い」といった「家の中の寒暖差」も生まれづらくなります。

たとえ家の中でも、あまりにも寒暖差がある場所を行き来すると、ヒートショックを起こす危険性があるので注意が必要です。

ヒートショックとは、急激な寒暖差によって体がショック状態を起こし、場合によっては脳梗塞や心肺停止といった重篤なトラブルを引き起こしてしまう症状のこと。

特に、高齢者が自宅で亡くなる原因として浴室周辺のヒートショックが非常に多いのです。ご高齢の家族と同居する場合も、自分たちが将来年齢を重ねたときのことを考えても、新居を購入する場合はヒートショック対策を取り入れましょう。

ただ単に高断熱高気密の住宅を建てても、エアコンを使う部屋とそうでない部屋があると寒暖差が生じてしまうので、快適さを重視するなら全館空調システムをおすすめします。

家族の健康のためには、注文住宅には家全体を暖められるパッシブエアコンのような設備を選びましょう。

パッシブエアコンはどんな家にでも導入できるのか?

全館空調で1日中快適な室温をキープすることができ、エアコンのように風が当たりすぎて体を冷やしたりする心配のないパッシブエアコンですが、すべての家に導入できるわけではありません。

基本的に、パッシブエアコンは通常のエアコンよりも冷暖房の出力が低くなります。
省エネを目的とした設備であり、「自然のエネルギーや環境の特性を活かして、快適な空間を維持する」ための空調なので、一般的なエアコンよりも出力を抑えて作られているのです。

そのため、断熱性や気密性に難があると、パッシブエアコンの強みを活かせません。パッシブエアコンを導入する場合、簡単にいうと「魔法瓶のような家」が必要になります。

断熱性の低い家は、例えていうなら手鍋のようなもの。鍋に注いだ常温の水を快適な温度にするためには、手鍋を火にかけたり氷や冷たい水を投入したりして細かく調整する必要があります。
ただ、手鍋は熱伝導率が高く口も大きく開いているため、一時的に温度を上げ下げするならともかく、ちょうど良い温度をキープするのは大変です。

魔法瓶であれば、事前に太陽光や夜の涼しさである程度温めたり冷やしたりした水を注ぐだけで、長時間一定の温度をキープすることができます。

まとめ

エコで省エネなだけでなく、快適性まで高いのがパッシブエアコンのメリットです。

ただ、パッシブエアコンを活かすためには、空気の流れや日当たりなどを綿密に計算したうえで家づくりができる工務店が施工する必要があります。
換気計画のずさんな家、断熱性や気密性が低い家に導入してもパッシブエアコンの良さは発揮できないのです。

住まい選びで大切なのは、スペックが良い設備を導入することではなく、その設備を使って快適な住まいを実現することです。
どれだけ良い設備を使っても、活用できなければ意味はありません。自宅で快適に過ごしたいと思っている方は、ぜひ伊豆エコへご相談ください。

子供や高齢の方の目線で見る。健康・安全にこだわり尽くした自然素材住宅の良さ

自然素材の住まいは、健康面の配慮や安全性、調湿・断熱・消臭機能などさまざまな強みを持つ健康住宅。
伊豆エコの特徴は、「その風土に合った、その土地ならではの自然素材を使った家づくり」へのこだわりです。

たくさんある建材の中で、どうして伊豆エコが自然素材を重視しているのかを知っていただくために、お子様やご高齢の方の目線から見た「自然素材の良さ」をお伝えします。

自然素材住宅は化学物質等の影響が少なく健康的

・塗り壁の特徴と健康への影響

漆喰や珪藻土を使った伝統的な塗り壁の特徴は、空気中に漂う有害な化学物質を、逃さずキャッチしてくれること。

フローリングや石膏ボードを使った洋風の住宅は、掃除もしやすく施工も楽です。
しかし、素材そのものや塗料、接着剤等に化学物質が含まれているため、人によってはシックハウス症候群やアレルギー反応を起こしてしまう可能性があります。

せっかく憧れのマイホームを建てても、家の中にいるだけで目や喉が痛んだり、めまいがしたりすれば、快適には暮らせません
その点、塗り壁の素材である漆喰や珪藻土は天然素材だけで作るので、化学物質等の影響を受けにくいのがメリットです。

また、塗り壁の素材には目に見えないくらい小さな穴がたくさん開いており、化学物質等を吸着してくれます。
室内の空気をきれいにしてくれる塗り壁を採用すれば、快適な環境を維持することができるのです。
塗り壁には湿気を防いでカビやダニの発生を抑えたり、気になる臭いを分解したりする機能もあります。

特に、シラスと呼ばれるマグマが細かく砕けた特殊な土は、人工的な手段では再現できないほど無数の穴が開いているため、塗り壁としての機能性が高く、おすすめです。

・国産木材の特徴と健康への影響

国産木材の良いところは、自然のままの状態に近い木材を利用できること。

外材(輸入された木材)は、木材特有の反りや収縮を減らすために、複数の木を接着剤で張り合わせて作ったものが多く、木々を貼り合わせるときに使う接着剤に、シックハウス症候群等の原因になる化学物質が含まれている場合があります。

しかし、国産木材は品質にこだわっているので、時間をかけて乾燥させた天然の木材を選ぶことも可能です。

また、木材が持つ香りには、心身をリラックスさせたり虫を遠ざけてくれたりする力があるとされています。
接着剤等を使っていない国産木材は、これらの香りも生活に利用できるので、自宅でくつろぐのにぴったりです。

ほど良く柔らかいため、お子様やご高齢の方が転んでも怪我をしづらい

硬い素材のの床と木材でできた床では、どちらの方が転んだときに大きな怪我をしやすいでしょうか?

自然素材、特に木材はある程度の柔らかさを持っているため、転んだり手足をぶつけたりしても怪我をしづらいというメリットがあります。
体の重心が不安定で転びやすいお子さんや、足腰に不安のあるご高齢のご家族がいる場合、住宅の内装には自然素材を使っていた方が安心して暮らせるでしょう。

家の中は段差や障害物が多いので、自宅で転んで怪我をしてしまう事故は後を絶ちません。
はしゃいだお子さんが走り回ったときに、家具や部屋の仕切り部分にある段差などに足を引っ掛けて転んでしまう、靴下を履いてフローリングの上でジャンプしたときに、着地で足を滑らせてしまうといったトラブルは日常的に起こります。

また、高齢者にとっては、段差だけでなく布団やカーペット、枕なども転倒の原因です。
倒れた先にテーブルの角やガラスを使った収納棚、ストーブ等があると大怪我につながってしまうので、床材には衝撃を柔らかく受け止めてくれる木材をおすすめします。

伊豆エコで利用している静岡のブランド木材「富士山「檜輝」は、豊かな香りやなめらかな質感が特徴の地域材。
見た目も美しく、手ざわりも優しいのでおすすめです。

調湿・断熱・消臭効果を期待できる

無垢材や塗り壁は、湿度が上がると湿気を吸い込み、湿度が下がると内部に溜め込んでいた湿気を吐き出すため、室内の湿度を適度に保ってくれます。

また、無垢材は、実は断熱性・蓄熱性の高い建材です。
木材の内側には空気を含んだ無数の穴があり、吸湿作用で内部に一定の水分も蓄えているため、内側と外側の温度をある程度シャットアウトしてくれるでしょう。

熱伝導性が低い木材は、金属のように夏場の直射日光で触れないほど熱くなったり、冬場の冷気で手が痛くなるほど冷えてしまったりすることもありません。

内装に木材を使えば、夏はひんやりと涼しく冬は温かい空間を実現可能です。
断熱性の高い住宅は、冷房で冷やした空気や暖房で温めた空気が外に逃げないので、エアコンの使用量も節約できるでしょう。

また、日本古来の塗り壁は、生活臭やタバコの臭いなどを吸着する作用も持っています。

鉄筋コンクリートと比較すると木造はコストにも優れている

注文住宅を建てる際、木造と鉄筋コンクリート造のコストを比べると、より建築費が安いのは木造です。

国土交通省が公表している「住宅着工統計」によると、「木造一戸建て」の工事費は1m2当たり「18万円」ですが、「鉄骨鉄筋コンクリート造の一戸建て」は1 m2当たりの工事費が「25万円」となっています。(※1)

(※1)s-Stat:住宅着工統計2016年:34(新築住宅)利用関係別、構造別、建て方別(住宅の工事費)/戸数、床面積、工事費予定額、1戸当たり工事費予定額、1平米当たり工事費予定額
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00600120&tstat=000001016966&cycle=7&year=20160&month=0

自然素材の家はリフォームをしやすい

木材や塗り壁など、内装や基礎に自然素材を使っているとリフォームをしやすいのもメリットです。

木造住宅なら、古くなったり壊れたりした部分を簡単に壊して交換できます。

しかし、コンクリートは完成した瞬間から品質や耐久性が劣化していく建材なので、どこかにヒビが入ったとしても、問題のある場所だけを取り替えるという方法を取れません。

床や壁、天井など基礎に当たる部分をリフォームするのは大変なので、長く住んで将来的に住みやすいようリフォームしたいと考えているなら、自然素材を使った木造住宅を選ぶことをおすすめします。

また、自然素材の家は、バリアフリー仕様へのリフォームもしやすいというメリットがあります。

・階段や廊下に手すりを後付する
・介護のために脱衣所や浴室を車椅子で入れるように広くする
・家庭用のエレベーターや階段に設置する電動エレベーターを増設する
・ドアを軽い力で開け閉め可能なものに取り替える
・廊下を広くする
・壁や段差を取り払って転倒を予防する

といった大小さまざまなバリアフリーリフォームが可能です。

鉄筋コンクリートの家は頑丈ですし、マンションは交通面で便利ですが、間取りの変更にも手を出しやすいという点は、木造一戸建てならではの強みといって良いでしょう。

また、将来、子世帯と一緒に暮らす際に、住まいを増築することもできます。
新築の段階で将来のバリアフリーリフォームを見越した間取りにしておけば、さらに増改築しやすくなるのでおすすめです。

まとめ

自然素材を使ったマイホームには、

・化学物質等の影響が少ない
・適度に柔らかいため子供やご高齢の方が転んでも怪我をしづらい
・調湿・断熱・消臭効果が期待できて快適に過ごせる
・鉄筋コンクリート造よりコストが安い
・将来的なリフォームも楽

といったメリットがあります。

ただ、ひとくちに自然素材といっても、なかにはあまり品質が良くないものがあるのも事実。

マイホームは、買ってから何十年と住み続ける生活の基盤。
高品質な国産の自然素材を使った家づくりが気になる方は、ぜひ一度伊豆エコにご相談ください。

日中の照明代を節約!健康住宅ならではの工夫とは

住宅を購入する際に、「できるだけ予算を抑えたい」という想いは誰もが考えることです。しかし、安く家を建てたとしても、後々お金がかさんでしまったら後悔することになるでしょう。

生涯で住まいにかかる費用を抑えるにはポイントがあります。たとえば、経済産業省の資源エネルギー庁が発表している家庭の消費電力データでは、「照明器具」の使用電力はどの時期も上位3項目に含まれており、冬場に至ってはエアコンに次ぐ割合となっています。

そこで今回は、窓の数や位置を工夫することで日光を取り込み、昼間の照明代を節約し、自然光によって快適な生活を実現する、伊豆エコの「昼光利用」をご紹介します。

「昼光利用」の家を選ぶメリット

昼光利用とは、窓の数や位置を工夫して屋内に日光を取り込むこと。
昼光利用の家を選ぶメリットは、以下の5つです。

・昼光利用では日中に照明をつけなくて良いため、電気代を節約できる

一回当たりの照明の電気代は、そこまで大きな金額ではありませんが、1ヵ月、1年と長い目で見ると大きな額になります。

たとえば、消費電力が75Wの一般的な家庭用蛍光灯を1時間つけっぱなしにすると、電気代は約2円かかります。日中の使用時間を平均10時間とすれば、1日あたり約20円、1カ月だと約600円、1年だと約7,200円にもなります。

昼光利用の家は、「昼間に長く過ごす部屋には2面に窓を設ける」のが基本ですから、これらの電気代が不要に。10年、20年と昼間照明をほとんど使わなくて良い生活を送れるため、長い目で見れば昼光利用の家を選んだ方が省エネで環境にやさしく、照明代もお得なのです。

・人工的な照明と違って自然光なので目にやさしい

最近の照明は、LEDが多くなっています。蛍光灯や白熱電球よりも電気代を抑えられ、しかも長持ちするのがLEDの特徴。その一方で、光が一定の方向に集中するため、場所によってはまぶしいと感じることもあります。

照明が明るすぎると「目が疲れやすい(眼精疲労)」「物が見えづらい」といった、目や体への影響も出てくる可能性があります。
その点、太陽の光がやさしく入り込む昼光利用の家であれば、人工的な照明を使わずに済みますので、目の疲れや体への影響も少なく、健康的な毎日を過ごせるのです。

・朝・昼・夕方といった時間経過がわかりやすい

室内に太陽光が入りづらい部屋で、昼も夜も照明をつけっぱなしの生活をしていると、時間経過がわからないため時間感覚が乱れやすくなります。
場合によっては昼夜逆転の生活になったり、不眠や朝起きられないといった体調不良を生じさせたりすることもあるでしょう。

昼光利用の家なら、外の明るさから時間の経過が目で見てわかります。
一日中晴れている日なら、部屋の中に差し込む太陽光で時間の経過がわかりますし、光が差し込む角度から季節の移ろいを感じることもできるでしょう。

・朝すっきりと目覚められる

人間の体内時計は、太陽光を浴びるとリセットされるといわれます。
特に朝の太陽光は、体内時計をリセットする重要な要素。目覚めてから太陽の光を浴びないまま過ごすと、いつまでも体がお休みモードのままになり、1日中だるさや眠気を感じる状態になってしまいます。

自然光の恵みを受けられる昼光利用の家なら、窓から朝陽が差し込んでくるので体をしっかりリセット。朝の目覚めが悪いという方でも、すっきり目覚めやすくなり、気持ち良く1日を過ごせるでしょう。

・自然に日光浴ができて体内でビタミンDを生成できる

最後のメリットは、ビタミンDを生成できること。
ビタミンDは、骨などを丈夫に保つために必要なビタミンの一種で、これが欠乏すると骨折しやすくなったり、骨粗鬆症の一因になったりします。

ビタミンDは魚類やきのこ類に含まれていますが、手っ取り早くとるには太陽光を浴びること。日光浴をすると体内でビタミンDを合成することができます。逆に、照明をつけず昼間薄暗い家で生活していると、ビタミンDの生成が不足してしまう可能性があるのです。

生活しているだけで自然と太陽光を浴びられる昼光利用の家なら、日光浴をするために外へ出たり、日光浴の時間を作ったりする必要がありません。

伊豆エコの昼光利用の工夫点

ここからは、伊豆エコが昼光利用を実現するために行っている工夫をご紹介しましょう。

・高窓と吹き抜けを利用して光の通り道を確保

太陽の光は、高い場所から降り注ぎます。
より効率良く昼光利用できるように、1階と2階を吹き抜けでつなげ、高窓を設置するのが伊豆エコの工夫です。屋根に近い場所に窓があるため、隣に住宅がある場合でも十分な日光を確保できます。

・欄間や透明・半透明のドアを使って光を家の奥まで取り入れる

家の奥まで太陽光を届けるため、なるべく間仕切りを減らし、欄間(らんま)や半透明のドアを多用しているのも伊豆エコの特徴です。

ただ窓を増やすだけでは暮らしやすい家にならない

昼光利用を追求する場合、もっとも手っ取り早いのは家中に窓を作ってしまうことです。

しかし、窓をたくさん作ると、家の中の冷たい空気や暖かい空気がすぐに逃げてしまいます。夜になってから照明をつけたとき、家の中が丸見えになってしまうのも問題です。

その点、伊豆エコでは必要最低限の窓で昼光利用できるように、日照時間や日光の角度などを計算して窓の数や位置などを決めています。

昼光利用以外での照明代を節約したいなら

昼光利用の家でも、自然光のない夜になると照明に頼らざるを得なくなります。
また、梅雨時期のように厚い雲が太陽の光を遮り、日中でも照明が必要な日もあるでしょう。

こうしたときに、照明代を少しでも節約するためのポイントをいくつかご紹介しましょう。

・LED照明を使う

白熱電球や蛍光灯をLEDに交換することで、照明代を大きく節約できます。
たとえば、60Wタイプの白熱灯LEDライトの場合、消費電力は約5.2W。同じ明るさの白熱電球と比べると、約85%も電気代を抑えられます。

なお、LEDは光が一定の方向に集中する性質のため、直接光が当たるような場所では目が疲れやすくなります。ダウンライトのように、やさしい光が包み込むような照明演出を検討しましょう。

・人感センサー付きの照明器具を選ぶ

玄関やポーチなどには、人が近づいたときだけ光が灯る人感センサー付きの照明がおすすめ。とりわけポーチに人感センサー付きの照明を設置すると、防犯効果もあります。
また、バスルームやトイレなど「消し忘れ」が起きやすい空間に設置することで、照明代の節約にも貢献してくれるでしょう。

・明るさ調整機能付きの照明器具も有効

ひもを引っ張ると明るさが変わる照明器具や、リモコンなどで明るさを調整できる照明器具なども、省エネに貢献します。最近では、外の光量をセンサーが感知して明るさを調整する照明器具も登場しています。無駄な明かりは極力、抑える工夫をしましょう。

・リモコン式は主電源をオフに

リモコンで照明のON/OFFができる器具の場合、主電源を消すことで電気代を抑えることにつながります。
テレビやレコーダーなどと同じく、照明器具も主電源がついたままだと待機電力が生じます。夜寝る前など、長時間使わない場合にはリモコンだけでなく、主電源も消すことで電気代の節約につながります。

・照明器具のこまめなお掃除も省エネに役立つ

照明器具のカバーにほこりや汚れが付着すると、本来の明るさが保てなくなります。
特にキッチンやダイニングでは油で汚れやすく、明るさが約40%も低下することもあります。
本来の明るさを保つためにも、照明器具はこまめに掃除しましょう。

まとめ

吹き抜け等を利用し、空間に光の通り道を作ることで昼光利用を実現する伊豆エコの昼光利用は、照明代の節約や健康的な生活の維持にも役立つ健康住宅です。

ただし、昼光利用を実現するためには、日照量などの複雑な計算が必要不可欠。
節約もできて快適な住宅をお求めの方は、ぜひ一度、伊豆エコにご相談ください。